彗星のごとく現れたCoil Father
BF MODがドンドン販売されていた半年ほど前から目にするようになったCoil Fatherというメーカー。
世界で一番安いメカスコは、おそらくCoil Fatherのもの(3FVAPE)で、$9.99。
そのあたりから目をつけていたメーカーさんですが、この度FastTechでKing RDTAというアトマを目にしました。
その価格、何と$9.03。
価格的にはもはやクローンの域です。
「安かろう、悪かろう」では問題ですが、それは試してみないと分かりません。
価格が価格なので大きな期待こそしていないものの、それなりの仕事はしてもらわないと困ります。
果たして、しっかりと仕事を全うしてくれるRDTAなのか確認していきたいと思います。
付属品
- King RDTA本体
- 六角
- 交換用Oリング×2(×2種類)
付属品は最低限度と言ったところ。
まぁひとつ1000円のアトマなので、交換用の部品を調達するぐらいならもう一つ買ってしまった方が話は早いということでしょう。
ドライバーを使用せずに、5つにまで分解できました。
余談ですが、VAPE人生初のRDTAです。
RDTA童貞です。
RDTA DTです。
何のことか分かりませんね。
ポジティブピン
金色に輝くベースパーツから飛び出たポジピンは、それなりに飛び出ているといった印象。
メカMODで使用する分にも問題なさそうな感じです。
トップキャップ裏
なにやら変な突起がトップキャップの裏にあります。
これは、デッキの真ん中に開いているリキチャホールを塞ぐ役割を兼ね備えています。
ミストの移動の邪魔になるんじゃないかと心配される方もいるかもしれませんが、この部分はデッキとツライチで収まります。
なので、デッキと一体化してくれますので、ミストの移動という点に関して大きな問題にはならなそうです。
エアフロー
潔く設けられたデュアル用のエアホール。
Tsunami RDAのように対面にひとつずつ開いています。
デッキ側にもあって、取り込んだ空気をコイルの下から当てるボトムエアフロー構造です。
全閉にして吸ってみましたが、全く吸えないレベル。
Oリングやマシニングはかなり綺麗に仕上げてくれている印象を受けました。
タンク構造
デッキを分解すると4つにまで分解できました。
ポジピンを回すとデッキの上の部分も外れましたので、ポジピンはデッキ固定兼用となっています。
エアホールの時に言っていたリキチャホールから降りてきたリキッドは、真ん中の柱のような部分を伝ってタンク内に収まります。
RDTA DTの私にとっては、なかなかよく考えられているなと思われましたが、多くのRDTAでそうなっているようですね。
デッキ構造
ベロシティーとはちょっと違いますが、シンプルなデッキ。
個人的に好きな、ネジ山がデッキ内にも切ってあるタイプです。
これで細いワイヤーもがっちりキープしてくれるはず。
銀色の部分がポジティブなので、金色の部分がネガティブ。
左右で段違いで使用しないと通電しないということになります。
プラスとマイナスで色を変えてくれていますので、なかなか気の利いた設計だなという感じ。
こんな感じに組んでみました
ベロシティーデッキと同じ要領でビルドすることができます。
シルバーの部分が+で金メッキの部分が-ですので、その2つをつなげる形でビルドしましょう。
ちょっと低くなってしまいましたが、まぁ全然許容範囲です。
結構シビアらしいRDTAのコットンワークですが、とりあえずデッキから少しだけ出すイメージで。
上からコットンを落としてきて、リキッドとの接点を増やすためにモフモフしておきました。
リキッドチャージホールからリキチャするのですが、タンク内からの空気の抜け道がないため、コットンを詰めすぎるとリキチャが大変になるということを学びました。
そんな時は、コットンホールを1つだけ開けて後でコットンを落とすようにしましょう。
実際に使ってみて
バカみたいに安いRDTAですが、機能面は申し分なく出来上がっています。
リキッド容量を6.5mlも持ちながら、RDAのようなミストを生み出し、しっかり味の乗ったミストを楽しめます。
気になる漏れですが、ウィッキングをちゃんとすれば傾けても全然漏れません。(当然か)
RTAもそうですが、タンクの構造を持つアトマイザーはウィッキングが命みたいなところがあります。
漏れないように、でも、供給はしっかりできるように、キツ過ぎずユル過ぎないウィッキングを心がけましょう。
難点を挙げるとするならば、ロゴがダサいということと、直径が25mmという点。
「ま、いっか。1000円だし」と片づけられるコスパVAPER向けのアトマとなっています。