ビール片手にレビューしちゃう系YouTuberの新作RTA
知ってる人は知っている、海外の人気VAPE系YouTuberのVaping BoganがDopvoとコラボして作成した巨大RTAのご紹介です。
Vaping Boganと言えば、過去にもBonza RDAやBonza Mech Kitなど数々のHit作を生み出してきたファンキーなYoutuberです。
なんといっても彼の特徴はその見た目と言葉遣い。
街で正面から歩いてきたら間違いなく目を逸らして距離をとるでしょう。
そして、なぜか毎回ビールのレビューをしてからデバイスのレビューを行います。
さらにさらに、動画の中では数えきれないほどの放送禁止用語を使ってレビューするのです。
でも、「いいものはいい、悪いものは悪い」とはっきり言ってくれますし、タトゥーだらけの見た目からは想像もつかない人懐っこい笑顔も人気の秘密なのかもしれません。
そんな彼が生み出したBlotto(グデングデンに酔っぱらって)という意味のRTAをレビューしていきたいと思います。
Blotto RTA付属品
- Blotto RTA本体
- ボトルオープナー兼コイルレッグメーター
- 交換用バブルグラス×2
- 交換用Oリング
- T字ドライバー
- イモネジ×4
- マニュアル
- サーティフィケーションカード
何だかんだで盛りだくさんの内容となっています。
色々突っ込みどころがある付属品ですが、まずはバブルグラスが2種類も付属してくるという点からイジっていきましょう。
バブルグラスを使用すると、容量が6mlという驚異的な数字になります。
ストレートグラスでも約3ml(表記では2ml:おそらくヨーロッパのTPD対策)入りますし、バブルグラスを使用すればスコンカーもびっくりの容量に変貌します。
次に、VAPEデバイスには不要に思われるボトルオープナーに注目しましょう。
一見、ただの禍々しいボトルオープナーかと思いきや、上部の小さな四角形がコイルレッグの長さを計るのに利用できるようです。
デザインしたVaping Boganがビールをよく飲むからということは分かるのですが…。
まぁノベルティグッズのひとつぐらいに思っておきましょう。
Blotto RTAポジティブピン
Vaping Bogan自身が生粋のメカニカルフリークなので、しっかりとメカニカルでも運用できるようなポジティブピンとなっています。
実際、ポジティブピンがしっかりと飛び出ていて困ることと言えば、MODに乗せたときなんかにMODと隙間が生まれてしまうことぐらいです。
隙間が生まれているからと言って使用に問題があるわけでもないですし、安全に使用できるという方が優先順位は高いです。
なので、ポジティブピンが出ていて困る人は世の中にいないということになります。
Blotto RTAチムニー裏
美しいドーム型のチムニーになっています。
ミストが何にも邪魔されずにドリップチップの方へ導かれるように移動していく姿が目に浮かびます。
Blotto RTAエアフロー
エアの取り込みははハニカムエアフロー構造となっており、小さな穴がたくさんの穴が開いています。
小さな穴でもこれだけたくさん空いていればドローに大きな影響はありません。
びっくりしたのがそのドローの重さ。
Vaping Boganの動画を見てもらえれば分かるのですが、彼の好みの抵抗値は大体0.1Ωと超低抵抗VAPER。
かなりの爆煙系VAPERですのでほぼ無抵抗エアフローなのかと思いきや、実際は全開でも抵抗感のあるドローでした。
デッキ側のエアフローも開きっぱなしのものではなく横にスリットが入っているボトムエアフロー…
かと思いきや、横から飛び出ているポールのようなものからもエアがコイルに当たります。
実際のところ、どこまでこのポールからコイルにエアが当たるのか分かりませんが、下からも上からもコイルを冷却することができます。
これがミストにどれほどの影響を与えるのか、実際に吸うのが楽しみになってきます。
Blotto RTAタンク構造
トップキャップはスレッドではなく、90°くらい回してやれば開くスタイル。
このゴムはリモネン(柑橘系に入っているゴムを溶かす成分)には弱そうなので、使用するリキッドは選んだ方がいいかもしれません。
Blotto RTAデッキ構造
イモネジを開放していくと奥に壁が見えますので、やや傾斜の付いたポストレスデッキのような感じだと思っていただければいいかなと思います。
ですから、事前にコイルレッグの調整は必要不可欠です。
デッキとイモネジのクリアランスも申し分なく、デッキの壁側にもイモネジの山が切ってあります。
あまり使用しないかもしれませんが、細いワイヤーでもガッチリとイモネジがキャッチしてくれそうです。
ビルドしてみました
まず最初にコイルレッグの調整から。
おそらくこのボトルオープナーをコイルレッグ調整器具として使用するのは最初で最後になるかと思います。(使いにくいというわけではなく。これだけのために残しておくのも…ねぇ?)
切ってから計ってみたら大体5mmでした。
ビルドして思ったのが、単線だったら4.5mmでもいいのかなと思ったり。
この辺りはビルドするワイヤーの太さにもよるでしょうし、エイリアンクラプトンなんかのコイルだと長さも若干変わってくるかと思います。
コイルレッグを調整したコイルを固定していきます。
ビルド台に置いてもビルドできなくはないですが、デッキごと手に持ってやった方がやりやすいかも。
「コイルを置いて、イモネジ締めて完成!」という簡単さはありませんが、それでも楽にビルドできます。
コイルの固定が終わったら、一度コイルを横からのエアフローに近づけてあげます。
そうしないと、もう一つのコイルを設置する際に邪魔になってしまいますので、大まかにコイル位置を決めてしまいます。
コイル位置はこんな感じ。
内径3mmの26G(Ni80)を10巻したコイルでこの距離感ですので、太いワイヤーだと内径を2.5mmにした方がいいとVaping Boganも言っていますし、私もそう思います。
2つ目のコイルを設置したらこんな感じになりました。
下からの出てきたエアをコイルの間を通すイメージでコイル位置を設定しました。
余裕を持たせながらも、できる限りコイルはサイドのポールに寄せてエアがしっかりと当たるように置いたつもりです。
焼き入れして、抵抗値は大体いつもの0.5Ω。
ウィッキング
コットンは大体このくらいの長さを残してカットします。
少し長いと思われるかもしれませんが、Blotto RTAはGTAスタイルと言ってタンクの下までコットンを垂らす必要があります。
また、大きめのコットンホールがに見えますが、内径3mmのコイルをデュアルで組んでいる場合はコットンの量に注意が必要です。
モッコリフンワリさせてあげると、Dead Rabbitみたいになりました。
Dead Rabbitみたいということは、しっかりと供給してくれるかどうかというのも心配ではあります。
実際に使ってみて
ドデカタンクで楽々持ち出し
皆さんは1日でどれくらいリキッドを消費しますか?
私の職場は全面禁煙となっているため、平日のリキッド消費は3~5mlくらいでしょうか。
Blotto RTAだったら、私の場合はリキッドチャージが終日不要ということになります。
爆煙でVAPEを楽しんでいる人にとっても、6mlも容量があればリキッドチャージの頻度が格段に減ります。
そのメリットを享受するためには大きさというデメリットを受け入れる必要がありますが、それでもこの圧倒的なサイズのタンクは、面倒くさがりには嬉しいサイズ。
242°エアフローで冷却効率大幅UP
正確に角度を測ったわけではありませんが、パッケージには242°という中途半端な角度が明記されていました。
最初はこのポール型のエアの当たり方に半信半疑でしたが、実際に使用してみるとしっかりとコイルを冷却してくれているのが分かります。
チェーンして吸っていると多少暖かくはなりますが、熱いと感じることはありません。
それに伴ってしっかりとフレーバーの乗ったミストをエンジョイすることができます。
図体からは想像できないフレーバーチェイス向けRTA
3m/6ml入る容量や、禍々しいロゴデザイン、直径25.5mmという巨大な体躯のBlotto RTAですが、大きさに見合わず非常に繊細な味を楽しむことができます。
最近のアトマイザーはどれも非常に完成度が高くどれも甲乙つけがたいのは確かですが、個人的に好きなドローの重さや好みのセッティングにシンデレラフィットしたRTAです。
クラウドチェイスというよりもフレーバーチェイス向けだと思いますので、ぜひフレーバーを楽しむためのRTAとして認識しておいてほしい一品です。