元祖現場系のイージスがシングル18650に
防水・防塵の堅牢MODとして人気を博したAegis MOD。
私も気になってはいたのですが、当初のものは26650という不思議なサイズ感のバッテリーを使用していました。(バッテリーアダプターはありましたが)
VAPE業界でも一般的でない26650バッテリーであるにも関わらず非常に人気が出ましたので、その勢いに乗って18650デュアルVer.やバリエーションが増えたAegis。
そして、とうとう日本のVAPERが待ちに待ったであろう18650のAegisが登場。
付属するCerberus Tank(ケルベロス)という新しいクリアロも一緒にレビューしていきたいと思います。
もし「いや~、クリアロはなぁ…」という方がいらっしゃいましたら、新作RDAのTengu RDAとのセットもありますので、好みに応じてチョイスできるというのも嬉しいポイントです。
付属品
- Aegis Solo MOD
- 充電用USBケーブル
- Cerberus Tank
- 交換用ガラスチューブ(ストレート)
- 交換用コイル
- Oリングなど
今回いただいたのはサンプルバージョンですので、付属品に若干の違いがあるかもしれませんが、大体入っているものは同じだと思われます。
Cerberus Tank(ケルベロス)
三つの頭を持った犬という空想上の生き物、ケルベロス。
その名前のカッコよさや異形な姿から、色々なマンガやゲームに登場します。
そういえば、ハリーポッターにも登場していましたし…
ワンピースの黒ひげも悪魔の実(モデル:ケルベロス)という憶測が流れていますし…
スロットのハーデスでは、ワンワン扱いされていますね。
綴りですが、Cerberusと書いたりKerberosと書いたり、色々なスペルがありそうです。
Geekvapeのケルベロスはどんなケルベロスなのか、確認していきたいと思います。
エアフロー
よくあるタイプのやーつ。
向こう側にも同じようなエアフローがあります。
さすがの加工精度で、全閉だとほとんど吸えないレベルにまで絞れます。
タンク構造
バラすにも大して苦労はしませんでした。
リキッドチャージホールは上蓋を軽く45°ほど回すだけで取り外し可能です。
上蓋中央の切り欠きに注意しながら蓋を閉めましょう。
リキッドチャージホールは周辺の面とツライチになっていますので、ボトルの先が少しでもタンク内に入れば大丈夫。
大したことないように見えますが、使っていると分かる便利さがあります。
逆に、ガラススポイトでのリキチャは少し難しくなってしまうという難点があります。
コイル
付属していたコイルは、0.3Ωのコイル。
最近のクリアロにしては、大人しめの抵抗値になっています。(この辺、感覚がおかしくなってきている感じを受けます)
抵抗値的にワイヤーコイルかと思いきや、ちゃんとメッシュコイルになっています。
メッシュというか、ものすごく細いワイヤーを網目状に編み込んだような目の粗いメッシュコイル。
網目状のものを英語でメッシュと呼ぶのですが、【メッシュ】というより【ネット】という印象を受けるコイルでした。
Aegis Solo MOD
このキットの主人公とも言うべきAegis Solo MOD。
冒頭でもお話したとおり、日本中のVAPERが指を咥えて待っていたMODと言ってもいいでしょう。
スペック&付属品
W数(min-MAX) | 5-100W |
使用バッテリー/本数 | 18650/1本 |
USB充電 | 可 |
温度管理 | SS, Ni, Ti, TCR |
ファームウェアアップデート | 可(Geekvapeサイト) |
中身に関しては特に他とは大差ありません。
Aegisの良さはなんと言ってもそのハード面になります。
その辺りの実力は既に他所での実験にて証明済みですので、わざわざ私がやらなくても大丈夫…なはず。(←わざと傷付けるのイヤな人)
USBポートはゴムキャップに守られています。
本体での充電(非推奨)や、ファームウェアのアップデートはこちらから。
デフォルトの革はいつものヤツ。
ここの革に好みの革を付け替えて楽しむ楽しみ方もあります。
そんなときはこのビスを外すのですが、特殊な形をしています。
一般に「トルクス」と呼ばれている星型ドライバーがあれば回せるのですが、おそらくは近くのホームセンターに買いに行くことになるでしょう。
向かって右側のボタンがパフボタン、左側の真ん中でくびれているのがUP/DOWNボタン。
MOD上部はこんな感じ。
かなり大きめの510接続パーツが使われていますので、色々とアトマイザーのフィッティングに気を使いそうです。
底部は26650バッテリーだったものと変わりはありません。
爪を起こして締め込むか、コインなどを使って締め込むタイプのバッテリーキャップです。
ベントホールらしきものが2つ空いていますが、防水なのに大丈夫なんでしょうか?
バッテリーの取り付け/取り外し
バッテリーキャップを開いてみるとこんな感じ。
キャップにバッテリーの向きを示唆する印…
おや?
真ん中に小さな点のようなものが確認できます。
おそらくですが、ベントホールかと思います。
万が一、バッテリーがガスを吹いたらここから外に流れ出る仕組みになっているのでしょうが、このサイズで大丈夫なのでしょうか?
ベントホールとしての活躍を疑う一方で、これなら防水・防塵MODとしての安心度合いが高まった部分でもあります。
中には大きく赤字でバッテリーの向きを示唆する印字が施されています。
取り外しはできませんが、何やら黒い幕のようなものが確認できます。
念のためのバッテリー保護フィルムということでしょう。
テクニカルMODでついているのはあまり見かけませんが、無いよりはあった方が嬉しくなるものです。
ただし、バッテリーの状態の確認はお忘れなきようご注意を。
バッテリーを挿入して蓋を元通りに戻していくのですが、かなり力が必要です。
バッテリーのスプリングは奥側にあり、また、バッテリーカバーの淵にはOリングがあります。
その2つの抵抗を指先だけで締め上げていかなければなりませんので、結構なピンチ力が必要になるかも。
そんな時はコインなどを使うのもひとつです。
大丈夫か心配になりますが、MOD底部とツライチになるまでは締めこまないといけませんので、力を込めて締めこみましょう。
基本操作&特徴
電源On/Off | パフボタン5回クリック |
モード切替 | パフボタン3回クリック→パフボタンで項目選択 |
これが通常の状態です。
こちらが項目を選択することができる状態。
パッと見るだけでは分かりませんが、‘’Power”の字が白黒反転しているのが確認できますでしょうか。
反転している項目が設定変更可能になっている項目となります。
【VW MODE】Power MODE
Power MODEというのがいわゆるVWモードという風になります。
出力ですが、上限100Wというのも26650バッテリーのチップセットを引き継いでいる様子。
100Wまで出せるけども、シングル18650バッテリーでは出してはいけない出力かと思います。
コイルの抵抗値が1.5Ωの100Wとかなら18650でも大丈夫かもしれませんが、そんなことをしてもコットンが焼けきれるだけだと思います。
出せるからと言って出すのではなく、あくまでもバッテリーの出力と相談しながら使用するようにしましょう。
光度調整はパフ&UP/DOWN
もしも、液晶の表示の明るさが足りないなと思ったりした場合は、パフボタンとUP/DOWNのどちらかを長押しすることで光度設定が可能です。
コンタクト部分
広めの510コンタクトですので、アトマイザーとのフィッティングが少し気になります。
いくつかアトマを乗せた写真を御紹介しておきます。
22mm:Wasp Nano RDA
黒に黒を合わせてみました。
横から見た感じは違和感はありません。
ただし、ちょっと510接続部分の広さが仇になっている感は否めません。
どうせならSS系のアトマの方がフィッティングがよさそうです。
24mm:Phobia V2
SS系ならどうかなと思い、SSで黒のドリチのついているPhobia V2を乗っけてみました。
MODとの高さのバランスもとれていて、Phobia V2の存在感とマッチしている気がします。
SSカラーのアトマイザーなら、台座の部分が見えていてもそこまで気にならないかもしれません。
総合的に見て、24mmとの相性は結構いいのではないかと思います。
25mm:Warrior RDA
ごっつい25mmアトマを乗せてみました。
シングル18650バッテリーでもここまで25mmがシックリくるデザインは少ないのではないでしょうか。
まだまだ余裕をもって乗せられていますので、おそらく直径30mmぐらいのアトマまではせり出しなく乗せられるのではないでしょうか。
そのサイズまでを乗せられれば、世の中のほとんどのアトマをせり出しなく乗せられるというのはポイント高し。
実際に使ってみて
しっくり手に収まるAegis Solo
26650バージョンを手に持ったことがありませんが、18650バージョンは小さくて軽く、しっかりと握り込める大きさ。
また、本体が全体的にラバーコーティングされているのでグリップもしやすく、ふとした時に手から滑り落ちる心配もなさそうです。
それに加えて、革張り面にすこしカーブがかかっており、その窪みや出っ張りがグリップ力をさらにアップさせています。
フィット感とグリップ力のおかげで、持ってみるとMODの重さを感じさせません。
18650付替MODはどうしてもにバッテリー分の重みが加わるのですが、それにしても軽く感じます。
皮の部分を可愛いものに付け替えれば、女性にもオススメできるMODだと思われます。
0.3Ωでも美味しいCerberus Tank
ケルベロスタンクのメッシュコイルは、やや抵抗値高めの0.3Ωを搭載しています。
出力をそこまで必要としないメッシュコイルといった感じ。
シングル18650ですので、80Wを出力するのはバッテリーに不可がかかりすぎてしまいます。
そのことを考えて生み出されたコイルとCerberus Tankといったところでしょうか。
味もばっちりで、他のメッシュコイルに引けを取らないレベルで味が出ていますので、これはこれで使い勝手がよさそうなクリアロだと思います。
やっぱり防水・防塵は安心して使える
皆さんのスマホは防水ですか?
私のスマホは防水ではありませんので、心のどこかで(落としてはいけない…、水に触れさせてはいけない…)と常にどこかで気を張っている状態が続きます。
MODも同じです。
他のMODは精密機械に分類されると思いますので、やはりどこかで(落としてはいけない…、水に触れさせてはいけない…)と思いながら使用することかと思います。
これって、不便ではないですがちょっと心配性な方は気になる部分ですよね。
そんな方にこそ、このAegis Solo MODを使ってほしいと思います。
全体にラバーコーティングがされていますので、小さなゴミが付着しやすいという難点があります。
気になるようならすぐに水洗い可能なので、ガシガシ洗ってやればいいのです。
それがAegis MODとの正しい付き合い方かと思います。
買うならここで!
Aegis Soloと新作Tengu RDAのキットも同時に発売されています。
Cerberus Tankもなかなかいいアトマイザーですが、RDA大好きVAPERはそちらをチョイスすることも可能です。