たまに使いたくなるスコンカー
スコンカーの便利さに気づき始めた2018年春。
スコンカーの可能性を信じた2018年夏。
スコンカーに疑問を覚えた2018年秋。
なんだかんだ便利なのでスコンカーも使うようになった2018年冬。
この一年はスコンカーとの出会いと別れの繰り返しでした。
そんな私にとってのスコンカーイヤー、2018年の締めとして登場するのが、Luxotic DF MOD KITです。
Luxoticシリーズはたくさん出ていますが、Luxotic DF MODは出力設定可能な完全テクニカルMOD。
付属品
- Luxotic DF MOD本体
- 充電用USBケーブル
- 交換用ボトル
- Luxotic DF MODマニュアル
- Warningカード
- Guillotine RDA V2本体
- Guillotine RDA V2マニュアル
- 交換用ドリチ
- RDA付属品
- コットン
スコンカーですし、KITなのでたくさんの付属品があります。
バッテリーとリキッドがあれば、取りあえずは吸い始めることができるセット内容にはなっています。
では、アトマとMOD、それぞれを確認していきたと思います。
Guillotine RDA V2
付属するRDAは、ギロチンRDAの後継機となるアトマイザー。
ギロチン初号機は所有していませんが、ビルドが簡単そうだった印象があります。
果たして、V2はどんな感じになっているのか覗いてみたいと思います。
付属品
- 交換用Oリング
- クラプトンコイル×2
- 通常コンタクトピン
- ポジティブ極固定用ネジ
- イモネジ×2
肝心の本体をフレームに入れていなかったことに気づきました。
付属品に関しては、必要最低限かなという印象です。
プリメイドコイルは足がすでにカットされているので使いやすそうです。(が、デュアルで使うと抵抗値が…)
ポジティブピン
う〜ん、テクニカルスコンカーに付属するRDAなので問題はありませんが、保護機能のついていないメカスコには使ってほしくないピンの出っ張り具合。
もちろん、デフォルトでBFピンが付属しています。
リキッドチャージホールはデッキの盛り上がり部分とツライチです。
ですが、横にコットンを落とし込む溝もありますので、そこに十分なリキッドを保持できる機構になっています。
通常ピンを装着してもピンの出代はそれほどでもない様子。
おとなしくテクニカルMODで使用することをオススメします。
エアフロー
実はこのGuillotine RDA V2は、1つで2つのエアフローを楽しむことができます。
まるで2つのアトマを所有している気分になれますね。
サイドバレルの真ん中に横に走るストッパーがあります。
これを基準にして上下を付け替えることで、2種類のエアフローを可能にしているわけです。
サイドエアフロー
エアスロットが上半分に来るように装着するとサイドエアフロー状態で楽しめます。
リキッドはボトムエアフローの位置からダバダバ流れ出ないように、Oリングの位置が考えられています。
しかし、肝心のボトムエアフローのエアフローに入ってしまった場合は、必然的に漏れ出てきます、
リキチャの際は、リキッドの量に気をつけましょう。
ボトムエアフロー
サイドバレルをひっくり返すと、デッキベースに開けられたスロットを通してコイルの下からエアから当たります。
昨今、最も味が出る構造と言われています。
味は出ますが、もちろんエアフローからリキッドが漏れることがあります。
デッキ構造
クランプ式のポールが2つ立っています。
スプリングは入っていませんので、自力でこじ開ける必要があります。(クランプが上がったままになっているのは写真を反転させてあるだけですのでご注意ください。)
ここまでガッツリ開けば、ほとんどのコイルでビルドできると思います。
こんな感じに組んでみました
ボトムエアフローのパーツが少し邪魔ですが、コイルレッグを通すことさえできれば固定は簡単です。
余分なコイルレッグをカットして…
ものすごく歪んでいるので、ジグで調整してやります。
基本的にはエアフローの大きさに合わせてビルドします。
個人的な見立てでは、単線ビルドはボトムエアフロー、クラプトン系はサイドエアフローが構造的に合うのではないでしょうか。
大体いつもの0.5Ω。
そんなにコットンは長く残しておく必要はありません。
MOD本体
KITの名前の由来ともなっているテクニカルスコンカーの詳細を確認していきたいと思います。
シングルバッテリーでも1日持つのは持つのですが、やっぱり安心なのはデュアルバッテリーMOD。
寒くなるにつれてリキッドも低抵抗が合うものに変わってきますので、やっぱりデュアルの方が安心して使用できます。
スペック&付属品
W数(min-MAX) | 1W – 200W |
使用バッテリー/本数 | 18650/2本 |
USB充電 | 可 |
温度管理 | SS, Ni, Ti 対応 |
ファームウェアアップデート | 可 |
ソフト面に関しては可もなく不可もなく、一般的なテクニカルMODと同等の機能は備わっています。
コンタクトピンはスプリング式の510。
Reuleaux 2/3など様に、端にコンタクトが寄っています。
そんなに向こう側に寄せなくても…と思ってしまいます。
操作面部分は見やすい大きなスクリーン。
ファイアボタンも大きく、押し心地も悪くありません。
操作基盤の裏面にはリキッドボトル。
しっかり8ml保持できますので、余程のことがない限りすぐに無くなるということはないでしょう。
本体下部はバッテリードアとベントホール。
バッテリーの取り付け/取り外し
MOD下部を開いてバッテリーを装入します。
プラスとマイナスの表記はバッテリードアにも書いてありますし、挿入部の中にもしっかりと表記があります。
こんな感じで挿入すればオッケーです。
スコンカーボトルの取り外し
この状態からボトルをつまんだりして取り出すのは至難の業です。
ボトル内にリキッドが残っていた場合は、リキッドリバース地獄に悩まされることでしょう。
このようにボトルカバーを外して取り外しが可能です。
これで先ほどよりは格段にリフィルが楽になりました。
とは言え、ボトルの取り外しは結局は下からになりますので、どうせならもう少し工夫が欲しかったかなと思ってしまいます。
基本操作&特徴
電源On/Off | 5クリック |
モード切替 | 3クリック |
メニュー | ファイヤボタン+右ボタン同時長押し |
メニューへの入り方が少し特殊ですが、操作の方法は他のテクニカルと変わりません。
内容も特に真新しいものもありませんので、直感的に操作することもできます。
【VW MODE】
VW設定は、20W以下だと0.1W刻みで調整でき、20W以上になると1W刻みで調整することができるようになります。
どうせなら全てで1W刻みでも個人的には何ら問題はありませんが、高抵抗コイルで細かく調整したいVAPERにも対応しています。
ですが、デュアルバッテリーなので低抵抗でガンガン使ってあげるのがこの子のポテンシャルを引き出す使い方なのかなぁと思います。
【TEMP MODE】
一般的な温度管理対応コイル3種類に対応していますし、TCR MODEもありますのでお好みの設定が可能です。
デフォルトでは出力が200Wになっていますので、出力を調整してから使用することを強くオススメします。
メニューMODEへの入り方
ちょっと特殊なメニューモードへの入り方ですが、入ってしまえばあとは簡単です。
【ファイヤボタン+右ボタンを長押し】でメニューに入りましょう。
Logo
最初に出てくるのはロゴ設定モード。
自分でロゴを設定してスクリーンに表示させることができます。
Pre-Heat
プリヒート機能もこちらで設定できます。
個人的には使うことは少ない機能ですが、こちらで設定可能です。
Time Out
個人的には要らないのではないかと思うTime Out設定。
なんとこちらの機能、設定した秒数放置しておくと電源が落ちてしまうというもの。
MAX設定でも15秒なので、そんな短時間でいちいち電源が落とされると大変ですので私はOFFにしています。
【欠点】これだけは言わせて!
①ボトルの取り外しが結局面倒
前述のとおり、ここまで頑張ってボトルの取り外しのことを考えてくれるのであれば、あともう一息どうにかなったのではないでしょうか。
結局は下の方からボトルを出し入れするということに変わりはありませんので、ボトルカバーの恩恵が最大限に出せていない気がします。
②無駄な機能がたくさん(個人的意見)
LogoモードだったりTime Out設定だったりと、個人的には不要に感じる機能がたくさんあります。
それはそれで構わないのですが、その機能のせいで実際に必要になってくる機能に入るためへの操作がややこしくなっているのではないでしょうか。
もう少し操作性に関して、項目の整理が必要な感じがしました。
VWモードしか使用しない多くのVAPERにとっては大きな問題ではありません。
実際に使ってみて
応用範囲の広いGuillotine RDA V2
ボトムエアフローでもサイドエアフローでも使用できますし、ピンの付け替えでBF MODにも通常のMODにも使用できます。
コイルの固定方法も、単線でもクラプトンでもどんなコイルでもしっかりと固定してくれるクランプ式。
エアの入り方もスカスカではありませんので、しっかりと味を楽しめるRDAだと思います。
味、ビルド、ルックス、どれをとっても100点は取れませんが、逆にどの観点から見ても80点以上は取れている万能型RDAだと思います。
コンパクトなデュアルスコンカー
ハンチェ画像からでは、イマイチLuxotic DF MODの大きさが分かりにくいかと思います。
似た構造・機能のGBOXと比較してみましょう。
高さは明らかに小さくコンパクトにまとまっています。
全体的な大きさに関しても、GBOXより一回り小さくなっているような印象を受けます。
実際に手に持ってみるとすぐにわかります。
MOD内部の無駄なスペースを排除して、できるだけ小さくコンパクトにまとめてくれたのだと思います。
スペックに大きな違いがないのであれば、やっぱりコンパクトな方が使い勝手がいいと思われます。