ありそうでなかった24mmのシングルコイルアトマ
いろいろなアトマイザーが発売されては消えてゆくVAPE業界。
今までありそうでなかったのが、24mmのシングルコイルアトマ。
調べ方が悪かったのもあるかもしれませんが、最初に見つけたのが、Gokon RDAというBF専用アトマでした。
味はよく出ていて素晴らしいアトマだと思ったのですが、BF専用ということがネックでした。
「そんなにシングルコイルがいいなら、22ミリを使えばいいじゃないか」という意見はごもっともなのですが、MODとのクリアランスを気にしたりするじゃないですか。
それに、デュアルコイルってそれなりにMOD(電池)のパワーを使用するので、持ち出しをするにはやっぱり電池持ちも気になります。
そんなこんなで、ず〜っとあったらいいなと思っていたところ、Anglo RDAが発売されました。
さてさて、個人的にワクワクが止まりませんが、レビューしていきましょう。
付属品
- Anglo RDA本体
- 付属品グッズ
- エアホール兼ビューティーリング
- 810ドリップチップ
- 交換用Oリング×4
- 810用Oリング×1
- イモネジ×2
- BFピン
最近の至れり尽くせりの付属品とは一味違って、必要なモノだけまとめましたという感じ。
その中にひときわ光る丸い金属の輪っかがあると思います。
これはエアフローコントロール兼、いわゆる「ビューティーリング」と呼ばれるもので、MODとのクリアランスを美しく見せるためのものです。
こんな感じで収まりをよく見せることができます。
ただ、このビューティーリング、直径が29mmもありますので、使いたくても使えるMODが限られてくると思います。
そういったMODをお持ちで、さらにこのリングが気に入ったら使えばいいかなと思います。
ポジティブピン
これよりもたくさん飛び出ているポジピンを見たことはありますが、出ているといっていいと思います。
少なくとも、凹みなどのないちゃんとした電池を使っていれば、これだけの出代があればメカでの使用は大丈夫かと思います。
これはBFピンに付け替えようとしたところです。
BFピンそのものは六角で閉められるのですが、この六角のサイズが微妙な大きさで、自前の工具を持ち出す必要があります。
この六角の大きさですが、イモネジを締める六角よりも大きく、ちょうといい六角を購入せねばなりません。
これはちょっとマイナスポイント。
そして、このリキッドの出口ですが、好き嫌いが分かれそう。
と言うのも、常にリキッドの出口が飛び出ています。
BFピンだろうが通常ピンだろうが、常にリキッドチャージホールが空いているので、そこからリキッドが入り込む可能性があります。
さらに、洗浄の際はこのホールの中を洗うのに、ポジピンを抜いて洗わなければなりません。
うーん、BFで使うにはいいかもしれませんが、私のようなRDA大好きっ子にはデメリットになってしまいます。
トップキャップ裏
これはこれは美しいドーム型チムニー。
付属のドリチとのクリアランスも素晴らしく、さらにドリチの内径もややテーパーがかかっているのが確認できます。
RDA内部で発生したミストを、できる限り凝縮して口に持っていこうという意識が感じ取れます。
ちなみに、これが付属していたペッタンコな方の810ドリチを装着したところ。
若干ですが、こちらの方が内径が大きいみたいです。
RDAをドリチなしで使おうとしているみたいな格好になっています。
それも好みの一部かもしれませんが、高確率で唇がトップキャップに触れてしまいますので、コイルの種類によっては火傷に注意する必要があるのだと思います。
エアフロー
ビューティーリング(エアフローコントロールリング)は、ただOリングで止まっているだけなので簡単に取り外せます。
エアフローコントロールリングは、直径にやや違いがあります。
両端にある最小のエアフローは直径約2ミリ。(2.5mmが入らないので)
真ん中にある最大のエアホールの直径は約3ミリです。(3.5mmが入らないので)
あまり大きく違いがなさそうですが、調整できるというのが大事。
そして、エアフローは下から上に吹き上げる形になっています。
これが原因で漏れると言われるかもしれませんが、なら漏れないように使うのが上級VAPERというものです。
上級VAPERは、その構造を踏まえた上で漏らさず使うのです。
デッキ構造
みんなが気になるデッキはこの様な感じ。
光の反射で見にくくなっているかもしれませんが、それぞれのポール内に+と−が混在しています。
このように、1つのポールをインシュレーターで2つに区切っているようです。
見るとわかると思いますが、インシュレーターの精度にやや心配を覚えます。
しっかりコイルが固定されれば大丈夫なのかもしれませんが、細いワイヤーなどでビルドする際などはご注意ください。
こんな感じに組んでみました
デッキの横っちょにある切欠きのような部分にコイルロッドを載せることができます。
かなり小さな土台なので、乗せっぱなしにするというよりは、基準として使う感じがよさそうです。
片方のポールの+と-を使用してもいいですし、シングルコイルで攻めるなら対角線上で止めても大丈夫。
こういう時に、デッキの上に書いてある+と-が輝きますね。
使用しているコイルロッドが3mm軸なのですが、3mmでデュアルコイルを置こうとするとかなり大変な作業になると思います。
やるなら2.5mm軸にするか、他のアトマイザーを使用するかです。
私はメカニカルMODに乗せて使用したいと思っていましたので、Ni80の24G単線ビルドです。
余分なワイヤーをカットするのですが、トップパーツとの干渉を防ぐために少し内側に凹んでいます。
なので、そこまで神経質になってギリギリで切る必要はありません。
焼き焼きして約0.7Ω
コットンはこれぐらい残して入れ込みましょう。
あとはリキッドを垂らして吸うのみ!
実際に使ってみて
まずドローですが、エアフロー全開でもかなり抵抗感を感じるDLという感じ。
もしかするとMTLでもいけるんじゃないかと思う程度に抵抗感があります。
そして、トップキャップとエアフローコントロールが別パーツなので、トップキャップの向きを気にする必要がなくて便利です。
そして、テクニカルMODにつけると恩恵を感じにくいのですが、チューブタイプで使用するとエアフローコントロールがややせり出している理由がわかります。
少しだけ盛り上がっていることで、エアフローパーツが回しやすくなっているのがお分かりいただけるでしょうか。
そのあたりを考慮しての盛り上がりなのだと思われます。
なお肝心のお味は、文句のつけようのないフレーバーチェイスRDAです!
最近のアトマは「超爆煙スカスカエアフローアトマ」か「チューチュー激絞りMTL」みたいな両極端な感じがあります。
このAnglo RDAはそのちょうど中間に位置するアトマイザーです。
ビルドも簡単、味もしっかり出る、肺活量も必要なし。
老若男女、どんなVAPERにも試してもらいたいアトマイザーです。