FastTechにあった無名で奇妙なRDA
特にこのRDAにものすごく魅かれていたかというと、そうではありません。
ですが、新しい機構を目にしたら実際に試してみたくなるのはVAPERの性。
この不思議なRDAにであったのは、FastTechで安い順にRDAを並べて巡回していた時の話。
ウルテムっぽいトップキャップに触手が反応し、さらに不思議なデッキに反応し、さらに特殊なエアフロー構造にも反応するという、興味をそそるRDAでした。
さらに値段も相当控えめ(約$10)で、これで人気が出ていないのには何か理由があるに違いないと思ったわけでございます。
とはいえ、そんなRDAでギャンブルはしたくありませんでしたのでWish Listに放り込んでいたところを、先日掘り起こしてみたわけでございます。
そもそも実用的な機構なのかどうかを確かめていきたいと思います。
Melo RDA付属品
- Melo RDA
- きんちゃく袋
- コットン
- 六角ドライバー
- ツイストコイル×2
- イモネジ×4
- 交換用Oリング
長く使うかどうかは分かりませんが、長く使うに耐えうるだけの交換用パーツが付属します。
無地の巾着袋も何となく使い勝手が良さげ。
実はこんな革のケースに入ってきます。
アトマイザーのパッケージって、捨てるに捨てられない割にそれ以外の用途が無く、溜まっていく一方です。
こんな風に小物入れとして使えそうなら、パッケージにも第二の人生があるってもんです。
ポジティブピン
通常コンタクトピン
もうこれはスレスレ中のスレスレです。
「こういうポジピンならテクニカルで使うんだよ」という見本のようなポジティブピン。
しっかりテクニカルMODで運用するようにしましょう。
トップキャップ裏
この素材はウルテムっていうんですかね?
詳しくは分かりかねますが、プラスチックのような樹脂素材です。
角はしっかりとアール加工がされています。
エアフロー
ほら、こんなふうに外から見るとボトムエアフローみたいでしょ?
でも実はポールの間から外に向かってエアが吹き出す仕組みになっています。
意味があるのかどうかは、実際に使ってみてから判断したいと思います。
少し気になるのがトップキャップのエアフロー部分。
ちょっとした衝撃でパキッとやっちゃいそうな気がしますので、長く使おうと思われる方は慎重に扱いましょう。
デッキ構造
エアフローが特殊でしたが、ポールは至って普通のベロシティタイプ…
かと思いきや、横から見ただけでは分からない傘のような部分があります。
傘の頂点にはシリアルナンバーか工場のライン名でしようか、M077が印字されています。
この傘の仕事は、おそらくドリップしたリキッドをコイルに直接垂らすというものだと思われます。
傘の縁の部分だけ少し長くなっていますので、傘の部分を伝ってエアホールにリキッドが流れ込むということがないかどうかは確認しておきたいところ。
イモネジを開放してみたところ、ポール内にもネジ山を確認。
細いワイヤーのツイストコイルでもしっかりと固定してくれるはずです。
ビルドしてみました
コイル位置の基本はエアがしっかりと当たる位置ですので、コイルジグの辺りに置くのがベストでしょうか。
傘の下にも来ますし、エアも当たり方も問題なさそうです。
真ん中にエアの通り道がありますから、ポール間は非常に広くなっています。
コイルレッグはいつもより気持ち長めに残しておくのがいいかもしれません。
コイル位置はあとで微調整可能ですので、傘の下の部分に押し当てながらイモネジを固定しても問題ありませんでした。
ややブレていますが、こんな感じに仕上がりました。
傘の縁の下にコイルが来るように気をつけながら、触れないような位置関係に仕上げました。
0.6Ω付近になりましたが、まぁまぁ狙い通りです。
ウィッキング
コットンの長さはこれくらいにしましたが、デッキの下につくくらいで大丈夫。
ウィッキングは特に気にするようなことはありません。
実際に使ってみて
一応仕事はしている傘の部分
気になるリキッドの動きですが、意外にも傘に沿ってコイルに落ちていきます。
机上の空論ではなく、しっかりと仕事をしていたことにびっくり。
心配していたエアホールへの伝い漏れもありません。
そりゃ吹き戻したりすれば伝い漏れは起こるでしょうが、普通に吸っている状態では漏れてくることはありませんでした。
こちらが気になるドリップした瞬間の動画です。
音声を最大にすると、後ろで息子1号が見ている動画の音声をわずかにお楽しみいただけます。
内側からのエアの恩恵はほぼ無し
これはサイドエアフローと言うべきなのでしょうが、これと言ったメリットを感じづらいものでした。
エアは普通に当たっていますので、味も普通に出ます。
エアを絞っていくと、吸気音がすごい大きいのでその点だけは気になるといえば気になります。
思っていた以上にメリットが無く、ただこれと言ったデメリットもありません。
あ、デメリットありました。
内側から外側に向けてエアが当たるので、熱も内側から外側に向けて伝わります。
つまり、トップキャップがそれなりに熱くなるということがありました。
吸えないほど熱さではありませんが、これで行くなら通常の外から吹き込むサイドエアフローで十分だったかなと思えるものでした。
奇抜な仕組みの割に普通
見た目やデッキから入っていますので、面白そうだなと思って手に入れたこちらのアトマイザー。
見た目には色々と今までのアトマイザーとの違いを生んでくれそうなものでしたが、結果は至って普通のアトマイザーでした。
目立った違いを見出しにくいですが、なかなかこのカラーのトップキャップで統一されているアトマイザーがありませんから、そういったアトマイザーをお探しの方は検討の余地があるかな?
これといったおすすめポイントもあまりない普通のRDAでしたとさ。