小さいは正義
と言われてどれぐらい経つでしょうか。
istick picoが発売されてから時は流れて、アトマイザーは22mmから24mmの時代へと移り変わったといってもいいのではないでしょうか。
Picoの25mmバージョンや20700バージョンもありますが、25mm乗せるのならバッテリーキャップもついでに取っ払ってほしかった。
バッテリーキャップがあってこそのPicoなのは分かりますが、今となってはあのバッテリーキャップがない小さなテクニカルMODはたくさんあります。
そんな色々な選択肢がある小さなテクニカルMODですが、25mmのクリアロとセットになった小さなテクニカルMODキットのご紹介です。
EKEE MODはMODからせり出してもよければ、25mmだろうが28mmだろうが乗せることのできる気合の入った小型MODとなっています。
小さいだけではなく、機能も盛りだくさんの贅沢(欲張り?)MODと、お前はこのMODとセットじゃないだろうと言いたくなるProCore Motorというクリアロのキットのご紹介です。
付属品
スターターキットなので、かなりの数の付属品があります。
まずは、MODに関係するものから。
- EKEE MOD本体
- USBケーブル
- ユーザーマニュアル
MODに関してはシンプルです。
内蔵バッテリーMODですので、分解の必要もありませんし、開封と同時に使用することができます。
もう一つ、アトマイザーの部品です。
- ProCore Motorクリアロマイザー本体
- エクステンションチューブ
- 4.5ml用ガラスタンク
- 交換用コイル
- 交換用Oリング
- ユーザーマニュアル
- ProCore Motorコイル一覧表?
クリアロマイザーの部品がたくさんあります。
色々な種類のコイルがあるようですが、付属しているコイルは一番上の「ProC1」というコイルのようです。
他にも色々な選択肢があるようですが、EKEE MODで使用するのはどうかと思われるBest Wattageですね…。
御託はそれくらいにして、ではまずはクリアロマイザーの方から見ていきましょう。
ProCore Motorアトマイザー
「ずんぐりむっくり」という単語がピッタリそうな図体をしています。
ガラスタンクも外すことができるのですが、なかなか上の部分のOリングががっちりとハマっていて、ガラスが割れてしまいそうだったので断念しました。
では、細かく見ていきたいと思います。
エアフロー
馬鹿でかいエアホールが対面に2つずつ開いています。
2つずつとは言っても、真ん中の印程度にしか分かれていないので、実質大きなひとつのエアホールと思って大丈夫。
個人的には半分締めた状態がちょうどいいドローで、全開だとスカスカすぎるかなと。
逆に全閉にするとMTLが出来そうなぐらいのドローですが、このタンクの使い方としては間違っていると思います。
タンク構造
まず、付属のエクステンションパーツをコイルにねじ込みます。
すると、あっという間に4.5mlのリキッドを保有することが出来るタンクに変身します。
40W以上で焚いてバカバカ爆煙を吐く使い方をするタンクなので、これくらいの容量は欲しいところ。
ですが、ヨーロッパ諸国ではタンクのリキッド容量は2mlまでという規制があるようなので、そういったことも意識してのこの仕様のようです。
(最初からキットにこのパーツが入っているということは、ヨーロッパでも…。おっと、誰か来たようだ…。)
コイル
最近のクリアロのコイルって本当に大きいですよね。
私は今でも同じJoyetechのCubis Proを使っていますが、そのコイルとは内径も形状も全然違います。
ということは、味の出方も当然変わってくるわけで、最近のクリアロマイザーがどのような味を出してくれるのか楽しみです。
付属の表を確認すると、ベストなワッテージ数が55~65W。
正直、EKEE MODで使用するクリアロマイザーではないと思います。
電池にかかる負荷もそうですし、電池の容量的にも55WでVAPEすると、2000mAhなんてあっという間になくなってしまいそうです。
EKEE MOD
さて、続いてMODの方を見ていきます。
小さければいいというものでもなく、小さすぎれば逆に操作しにくくなったりということもありますが、EKEE MODはファイヤボタンも大きく、場所もバッチリなところにあります。
+と-のボタンは右肩の位置に設置されており、特に押し心地もカチカチと反応もいいです。
本体下部にはしっかりとベントホールが設けられており、万が一の時も安心。
ちょっと端の方になりますが、USBポートもこの位置にあります。
スペック
W数(min-MAX) | 1-80W |
バッテリー容量 | 2,000mAh |
USB充電 | 可 |
温度管理 | SS, Ni, Ti 対応 |
ファームウェアアップデート | 可 (Joyetech) |
販売当初は色々な不具合(充電時にMOD本体が熱くなる)があったようですが、ファームウェアアップデートにより改善されているようです。
アップデートの方法はとても簡単です。
- 上記Joyetechサイトからファイルをダウンロード&解凍(展開)
- PCとMODをつなぐ
- ファイルを起動
これだけでアッと言う間にアップデート完了です。
英語が読めなくても、”UPDATE(更新)”を探してクリックすれば特に何もしなくても勝手にアップデートしてくれます。
基本操作&特徴
電源On/Off | 5クリック |
モード切替 | 3クリック+UP/DOWNボタン |
基本的にはファイヤボタンを3回クリックして、メニューを+と-で行き来するという感じです。
テクニカルMODに必要(?)な機能は一通り入っている様子。
順番に【温度管理→VW→バイパス】です。
大きなスクリーンで視認性もよく、スクリーンの色も見やすいです。
ドットも細かく、かなり小さな字でもかなり読みやすいと思います。
待機画面にはJoyetech肝いりの時計モードも搭載されています。
それに何がすごい(?)って、時計のモードに設定すると、待機画面でなくとも時間が常に表示されるようになるということ。
写真にある通り、左下のワッテージも+と-ボタンで調整することができます。
ひとつだけ言うとするならば、このモードは要らなかったとは思います。笑
ファームウェアアップデートにより追加された機能
ファームウェアアップデートをしたことにより、3クリックで入れるメニューとは別にファイヤボタンと+ボタンの同時長押しで入れる「詳細メニュー」が追加されています。
詳細メニュー内で変更できる点というと…
- スクリーンセーバー
- プリヒート機能
- ニコチン摂取量確認機能
- ファイヤ時間設定(~15秒まで)
- 充電時の発熱管理
以上の5点の機能です。
特に必要ない機能と言ってしまえばそれまでなのですが、最後の発熱の管理だけは気を遣う点かなと思いますので、やっぱりアップデートはしておいた方がよさそう。
これは色々と写真を掲載すると長くなってしまいますし、実際に見た方が分かりやすいと思いますので、Joyetech公式動画を見つけてきました。(←サボってない)
サイズ感
ご覧のとおり、すっぽりと手に収まるかというとそうでもありません。
ですが、指がファイヤボタンの位置にドンピシャで収まります。
右手で持つと、人差し指でファイヤして親指で+と-ボタンを操作できる位置にボタンが来ます。
あまりにピッタリな位置過ぎて、予期せぬ設定になってしまわないように気をつけましょう。
コンタクト部分
この写真でいうところの上下の幅が26.5mmほどですので、大体のアトマイザーはせり出さずに乗せることができると思います。
それ以上のアトマイザーって、なかなかお見かけしませんが、世界は広く30mm RDAなどのコアなユーザーもいるようです。
そもそも付属のアトマが25mmということで、日本では巨大クリアロのカテゴリーに入ります。
そのクリアロを乗せることができるので、余程のことがない限りせり出しが生まれるアトマはないと思います。
【欠点】これだけは言わせて!
①MODとタンクの組み合わせが微妙
本体は小ささを優先して、バッテリー容量を2000mAhに抑えています。
なのに、クリアロのコイル出力は最低でも40W以上をオススメするという爆煙タンクです。
これはお互いの良さを十分に発揮できない組み合わせとしか言いようがありません。
クリアロはクリアロで他のMODで使用し、MODはMODで高抵抗アトマを乗せて使用する方が良さを引き出せるような気がします。
②EKEE MODが倒れやすい
ご覧のようにMODの底の部分が角が取れて丸くなっています。
それに、MODの形状により重心が上の方に来てしまっています。
そういった悪条件が重なって、非常に倒れやすくなってしまっています。
対処法は特になく、置くときに丁寧に置くか、最初から寝かせて置くかのどちらかしかありません。
特にタンクやRTAなど、ガラスを使用しているアトマイザーを乗せているときは要注意です。
実際に使ってみて
MOD単体、クリアロ単体で使用するなら、それぞれなかなかいいものを持っていると思います。
特にEKEE MOD本体は非常に小さく、手になじむ設計となっていますので、持ち運び用MODとしては第一線級で活躍しそうです。
ProCore Motorも、味もよく出る爆煙クリアロです。
指定の通り55Wなんかで吸うと、あっという間に2mlのタンク容量を飲みきってしまいます。
サイズ感さえ許容できれば4.5mlに拡張して使用するのが楽かもしれません。
ですが、2mlバージョンでもしっかりと冷却されたミストが上がってきて、モクモクと美味しいミストを提供してくれます。
ただし、EKEE MODにProCore Motorを乗せて運用する気にはなりづらいかも。
使用できなくはないですが、あまり現実的でない組み合わせな気がします。
理由は前述のとおり。
それぞれを、それぞれに適したMODとアトマイザーで運用するのがベターです。
かなり長くなってしまいましたが、お付き合いありがとうございました。