メカニカルMODデビューにオススメ【Kizokutech】Kirin(キリン)レビュー

フルメカニカルMODへの橋渡しに最適なKirin

出力の調整ができるテクニカルMODからVAPEを始める人は多いと思いますが、ある程度慣れてきたら誰もが憧れるメカニカルMOD。

ですが、どうしても最初のメカニカルMODというのは不安が付きもの。

そういう方のために、『電タバ貴族』の愛称でお馴染みのまっさーさんがデザインしたKirinというセミメカニカルMOD(保護回路付きメカニカルMOD)をレビューしていきたいと思います。

過去にメカニカルMODに手を出す場合に最低限必要な知識をまとめていますので、この記事を読んで何を言っているか分かる程度には知識をつけないといけないと思います。

メカニカルMODを使用する上で、最低限必要だと思われる要素を私なりに書き出してみました。危険だと言われているメカニカルですが、上手に使えばメリットもたくさんあるはずです。テクニカルMODから一歩踏み出そうと思っているあなたに捧げます!

何を言っているか分からないという方は、いくら保護回路がついているとはいえ、メカニカルMODに手を出してはいけません。

さて、事前の注意はこれぐらいにして、メカニカルライクなテクニカルMOD、Kirinをレビューしていきたいと思います。

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Kirin付属品

  • Kirin本体(18350使用状態)
  • 交換用POD
  • 18350バッテリー
  • 18650用スリーブ

まず目を奪われるのは、その小ささにあると思います。

18350バッテリー(直径18mm、全長350mm)というバッテリーで駆動させることができますので、必然的に大きさもコンパクトに抑えることも可能です。

その付属の18350バッテリーは、品質に定評のあるVapcellのもの。

プラスとマイナスの表記もありますし、最大9Aの電流を継続的に出力することができます。

このアンペア数がメカニカルを利用するにあたって非常に大事になってきます。

本当に要点だけをまとめると、以下の計算式の『x』にアトマイザーの抵抗値を代入して、条件を満たすセッティングでしか使用できないということです。(安全マージンのため、3.7Vで計算します)

3.7(V)÷x(Ω)<9(A)

つまり、抵抗値が0.4Ωだと3.7V÷0.4Ω=9.25A(>9A)となりますので、バッテリーの許容Aを超えてしまうということになります。

許容Aを超えるということは、いつ電池が爆発してもおかしくないということですので、使用してはいけません。

じゃあ、9Aギリギリ(例えば8.99A)なら大丈夫かという話になるのですが、理論上は問題なくても安全上オススメはできません。

そして、この許容Aはバッテリーによって様々です。

18650バッテリーなら15Aや20A、21700バッテリーなら40Aなんていう強力なバッテリーもあります。

どうしても低抵抗で使用したいという場合は、そういったバッテリーを使用できるメカニカルMODを選んでください。

付属の取扱説明書は日本語の表記があります。

ここで分かることは、電池の電圧をそのまま利用するのではなく、3.5Vの定電圧で出力してくれるということ。

先ほどの計算式からは少しずれますが、何をどう入れ替えればいいのか判断がつかないうちは、先ほどの計算式を利用しましょう。

3.7(V)÷x(Ω)<9(A)

いくら保護回路がついているといっても、安全でない状態でも使用できるセッティングが可能になっています。

なので、安全保護回路に責任を丸投げするということのない様にしましょう。

アトマイザー

これは一体何と言う名前なのでしょうね?

クリアロマイザーとPODの中間に位置するようなものと考えた方がいいと思います。

構造としては、真ん中に位置する部分が使い捨てとなっています。

なので、ミストに焦げ臭さを感じるようになってきたら、交換用POD(コイル?)と付け替えるようにしましょう。

エアフロー

エアフローの調整は、一番下のパーツを回して調整します。

写真では分かりませんが、反対側にも同じ大きさのエアフローがあります。

MTL仕様(右の写真)にしたときには、反対側は完全に閉じた状態となっています。

サイドから取り込んだエアーは、パーツ内のスレッドを通してPODのコンタクト部分からコイル内を通っていく構想になっています。

エアの通り道が細いということと、入り組んでいるということで、ミストをバカスカ吐く爆炎使用には向いていないと思います。

POD構造

PODにもコンタクトはありますが、直接MODには装着できません。

しっかりと一番下のパーツに組み込んで使用しましょう。

リフィルはゴムパッキンを外してチュチュッと入れてあげるだけでOK。

コイル

左側が0.5Ωのメッシュコイル、右側が1.2Ωの単線コイルとなっています。

コイル内径的には1.2Ωの方がやや細いので、ここでもドローを絞っているような気がします。

少し気になったのでオームメーターで計測してみましたが、表記の抵抗値より若干高めの抵抗値になっているようです。

安全性のためにそうなっているのか、スレッドのせいでそうなっているのか不明ですが、そこは表記通りの抵抗値にしておいてほしかったなぁ。

Kirin本体

ではでは、今回のセットの一番の目玉、Kirin MODを触っていきたいと思います。

安全保護回路が入っているとはいえ、機能は限定的な分、非常にスタイリッシュでスリムな見た目となっています。

Kirinスペック

使用バッテリー/本数18350 or 18650/1本

スリーブをつけ外しすることによって、好みのバッテリーで使用することができます。

コンパクトさを求めるときには18350で、バッテリー容量やパワーを求めるときには18650でと、用途や目的によって使い分けることができます。

18350バッテリーで使用すると、めちゃくちゃ小さくて失くしてしまいそうなくらい。

18650バッテリーでもクビレのおかげで、ものすごく手になじみます。

ずっと手に持っていたくなるフィット感がありますので、個人的には18650バッテリーで使っていきたいと感じます。

ちなみに接合部分ですが、確かに筋は入るものの、全く気になるレベルではありません。

これが気になる方は、テレスコピックMOD(長さ調整できるMOD)は使わない方がいいレベル。

18350バッテリーで運用している状態ですと、Tarlessよりも小さくコンパクト。

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アトマイザーフィッティング

22mm:Ryuji RDA

クビレつながりということで、Ryuji RDAを乗せてみました。

組み合わせはまぁ好き嫌いがあるかもしれませんが、22mmアトマがキレイに乗るように設計されているようです。

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24mm:Phobia V2 RDA

間違いなく18350では使用しないようなアトマイザーですが、とりあえずはフィッティングだけに焦点を当てます。

やはりアトマイザーがはみ出てしまっていますね。

遠目から見ると太くて短くて、無骨なイメージがしてかっこいいと感じるのは私だけでしょうか。

タイトドローな24mmアトマでも悪くはないような気がしますが、せり出しが気になってしまう人は避けた方がいいかも。

味の出方が素晴らしいと評判だったPhobia(フォビア)。欠点としては漏れやすいというのが挙げられましたが、その欠点を補う形でPhobia V2の登場です。といっても、機構が全く違うので、別のアトマイザーだと思った方がよさそう。付属品も充実していて、他のビルドにも使えるアレが付属します。

スイッチ

スイッチと本体にバッテリーの向きを示唆する印もしっかりとついています。

バッテリーキャップの下の部分ですが、ここは回すことができるようになっています。

手でも回せなくはないのですが、セラミックピンセットなどで回してあげる方が回しやすかったです。

何のために回すことができようになっているかと言うと…

同じ18350(18650でも)バッテリーでも、メーカーによって多少の長さの誤差があります。

バッテリーキャップを締めた後でキャップを締めることによって、そのメーカー差/個体差を調整することができるようになります。

締めることでバッテリーの遊びもなくなりますし、接点の確保にもなりますので、ぜひしっかりと締めて使うようにしましょう。

力任せに締めちゃうとバッテリーの破損に繋がりますので、親の仇のようには締める必要はありません。

実際に使ってみて

まずはアトマイザーですが、普通に味の出るPOD(クリアロ?)です。

最近はPODでもクリアロでもガンガン味が出ますので、逆に味の出ないものを探す方が難しいくらい。

ドローはVAPE的なMTLぐらいには絞って使うことができるかと思いますが、本物のタバコ吸いのような激重ドローにはなりません。

あくまでVAPE的なMTLぐらいです。

Kirin MODの方ですが、これは冒頭でお話しした通り、フルメカMODへの架け橋として使用するにはもってこいのセミメカニカルMODとなっています。

フルメカニカルだと電池の出力が一定ではなく、どんなセッティングがいいのか迷走してしまうことがあります。

3.5V定電圧出力ということで、ビルドを工夫して出力に合わせたセッティングができるようになるように練習してみてください。

そうすれば、メカニカルMODという新たな扉が開ける日が近くなってきますよ。

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