憧れのCopperメカニカルがお手頃価格
メカニカルMODを触りだすと、やはり気になってくる通電性能。
MODに使用される各金属の通電性能は、以下の記事でもまとめてみましたのでご参考にどうぞ。
とはいえ、なんとなく気になるCopper製(銅製)メカニカル。
どうせなら1つぐらい触ってみて、実際に違いを体感してみたいなと思うのはVAPERなら誰もがそう思うでしょう。
ですが、ここで気になるのがカッパーMODの価格。
カッパー製のMODで、まず先に思いつくのがVGOD Pro Mech MODです。
セール中なら5,000円を切ってくる場合もありますが、通常価格は大体8,000~13,000円になってしまいます。
Amazon 、楽天、FastTech、GearBest、Health Cabin
コスパ勢としては、なんとか格安でカッパーMODを手に入れたくなるわけです。
そんななか、FastTechで見つけた格安カッパーMOD!
それが今回ご紹介するMarvec Nazarene MOD & Dark Knight RDAのキットです。
一応オーセン(正規品)との表記があるので、信じてポチ。
$25でカッパーMODとアトマイザーまでセットでついてきます。
肝心の性能や操作性は?そして、通電性能に違いは?
そのあたりも含めてレビューしていこうと思います。
付属品
- Nazarene MOD本体
- Dark Knight RDA
- 付属品
- 六角(大・性)
- イモネジ(2種類×2)
- BFピン
- Oリング
付属品は主にアトマイザーの部品です。
注目したいのが、メカニカルMODとセットでついてくるアトマイザーですが、BFピンも付属するという点。
これはコスパにも一役買っているGoodポイントです。
アトマイザー
まずはDark Knight RDA(ダークナイトRDA)から見ていきたいと思います。
ポジティブピン
MODとセットでついてくるアトマイザーなので、ポジピンは十分に飛び出ています。
そして、アトマイザーの下についている不思議なウルテム素材の円盤ですが、これはアトマイザーの熱をMODに伝えないために付属しているものです。
気に入らない場合は取り外すことができますが、着けておいた方がいいと思います。
ルックス的にもそこまで邪魔になりません。
トップキャップ裏
エアホールもデュアル用とシングル用で3つ開いています。
そして、上がってきたミストを優しく口に運ぶためにドーム型になっています。
ドリップチップとのクリアランスですが、写真では分かりにくいでですが少しドリップチップの淵が盛り上がっています。
スムーズなミストの流れを考えると、ここはツライチになってほしいなと個人的には感じました。
エアフロー
↑これでデュアル運用(対面に2つのエアホール)
↑これでシングル運用(片面に1つのエアホール)
エアホールが横に大きいので、シングルでも半分ぐらいまでしか締めることができません。
ですが、しっかりと調整が効いている感覚はあります。
デッキ構造
ウェルは測ってみたところ、約5mm。
エアの吸気がサイドからのみなので、上から並々とリキッドを垂らそうがスコンカーで下からリキチャしようが、ダバダバに漏れるということはないでしょう。
ただ、中央でウェルが盛り上がっている部分がありますが、そのせいで両方のウェルに均等にリキッドが行きわたらない可能性があります。
傾けながらリキチャすると、対面のコイルの方にリキッドがいかなくなる可能性があります。
中央は上からのイモネジ、左右からはクランプ式でコイルレッグを固定する感じです。
小さなマイクロコイルなんかだと、中央のふたつだけを使って固定するというのもありかと思います。
左右のクランプですが、28Gの細いワイヤーも逃がさずしっかり固定してくれますので
金属の加工精度は非常にきれいです。
こんな感じに組んでみました
カンタル26G、8巻ずつのデュアル。
サイドのやや下から吹き上げてくるイメージでコイル位置を設定しました。
ビルドも簡単にできました。
トップキャップをつけて、これくらいの抵抗値。
大体このくらいがミスト的にも味的にもちょうどいいと個人的に感じています。
MOD本体
続いて、今回の目玉となっているカッパーMOD本体、Nazarene MODを見ていきましょう!
スペック
使用バッテリー/本数 | 18650/1本 |
重量(本体のみ) | 105g |
全長 | 86mm |
直径(510接続部分) | 26mm |
アトマイザーの接続部分が26mmとなっていますが、パーツがなで肩(?)みたいになっているので、24mm径アトマイザーが綺麗に収まります。
そして、目を引くレジンパーツ。
調べてみると、レジンというのは簡単に言うとプラスチックなのだそう。
プラスチックは電気を通さないので、バッテリーの絶縁と見た目の両方を兼ねています。
この見た目は好みが分かれると思いますが、嫁の印象は…
「なんか修学旅行で調子に乗っちゃった中学生が買うクロスのネックレスのデザインみたい」とのこと。
そう言われるとそうにしか見えなくなってきますので、そう思わない方がいいと思います。
あれ?もう遅かったですか?
それはすみません…。
スイッチ
実際に触ったことのあるメカニカルは少ないですが、他のレビューなどを見る限り、メカニカルのスイッチというのは本当に奥が深いです。
今回のNazarene MODのスイッチも、なかなか面白い構造になっています。
スイッチ部分のパーツは以下の3点です。
FastTechの商品紹介ページでは、”Adjustable(調整可能) lockable(ロック機能有) magnetic(磁石) fire botton”と書いてありますが、調整は効きませんし、ロックもできませんし、磁石でもありません。笑
ここまで気持ちよく間違っていると、可愛く思えてきてしまいます。笑
さて、本題に戻ります。
スイッチを分解した状態では、このような状態で組まれていました。
このままですとよく分からないで、金属パーツをひっくり返してみます。
この金属パーツがどのようにしてMOD本体と接触するのかというと…
このパーツについている黒い物体は、実はOリングなんです!
そのOリングが伸びて……、どうなるの?
↑スイッチの本体部分は槍のようになっています。
↑この上に金属パーツが来ます。
↑ファイヤ!
非常に独特なスイッチ構造となっています。
独特ですが、非常によく考えられていて、しっかりと金属パーツとMOD本体が面で接しています。
通電性能は「点<線<面」の順によくなっていきます。
接点が広ければ広いほど電気はスムーズに流れてくれるので、通電性能にも期待が持てます!
【欠点】これだけは言わせて!
①【MOD】スイッチの精度が良くない
精度がよくないというか、しっかりと真ん中を押さないとスイッチが入っていきません。
これは、MOD側とスイッチの金属パーツを物理的な力によってこすり合わせながら接点を確保しているためです。
真ん中を押さないと、MODの矢じりのようなものに食い込まないですし、指の力も必要(スイッチが固い)です。
それはそれで安全と言えば安全ですが、少し気になりました。
②【アトマ】ポジピンの六角サイズ
アトマイザーのポジティブピンですが、通常ピンとBFピンに付け替えられます。
その際に六角を使うのですが、なぜか付属の六角が使えないのです。
小さい方の六角はアトマ用で、大きい方がポジピン用と思うでしょ?
違うんですね~。
手持ちのものでピッタリの六角がありませんでした。
手持ちの工具でも、”2mm”では大きすぎ、”1.5mm”だと小さすぎ…。
まさに「帯に短し襷に長し」状態です。
デフォルトでついているピンは通常のものなので、BFピンに交換する際はネジ山を壊さないようご注意ください。
実際に使ってみて
スイッチの『面』での接触が効いているのか、そもそもカッパーMODの実力なのか、そもそもプラセボなのか、立ち上がりは早いです。(多分)
ブラス(真鍮)製のMage Mech MODでは、通電〜ミスト発生までに、ほんの僅かなラグがあります。
一方このNazarene MODは、スイッチを押した瞬間に、アトマイザーから「シュー」とミストを発生させる音が聞こえます。
それほどダイレクトに電気がコイルに流れているということになります。
MODやスイッチ部分での通電ロスが少ない分、しっかりとコイルに電池のパワーが伝わっている印象です。
いくつかの気になる点はありますが、この価格(約$25)でこの性能であれば、全く問題ないと思います。
安いということで、多少の傷がついても気になりませんしね!
コスパ最強のカッパーメカニカルMODといえば、Nazarene MODをオススメします!