立ち上がりを左右する素材の違い
メカニカルMODに興味を持って、はや数か月。
色々勉強していると、MODの素材が明記されているということに気づきました。
ブラスとかアルミとかステンレスとか。
なんとなく立ち上がりと関係するのかなぁ程度に思っていたのですが、この度一念発起して調べてみましたので、メカニカルMODの素材の違いについての結果をご紹介したいと思います。
なお、ド素人のド文系人間が調べた結果ですので、MODによってはその通りにならないこともあるかと思います。
「へぇ~、そうなんだ~」と気軽に読んでいただけると幸いです。
メカMODの選び方
メカMODの選び方と言っても、メカニカルMODの構造は全て似たり寄ったりです。
基本的には電池を入れて通電させるだけのただの金属の筒です。
小さな違いはパフボタンロックがついているか、直径が何ミリか、スイッチはマグネット式かスプリング式かなどありますが、大きく分けると以下のふたつが大きくMOD選びを左右するかと思います。
デザイン
どうせ機能面での違いがないのなら、かっこいいもの持ちたいですよね~。笑
これはテクニカルだろうがメカニカルだろうが通用する考え方だと思います。
機能には大きな違いがないとすると、もうデザインに全振りしてMODを選択する方もいると思います。
それに応えるが如く、世間には色々なデザインのメカニカルMODがあふれています。
それこそ好みの問題となってきますので、デザインについてはちょっと置いておきます。
素材
この記事で扱おうと思っている部分はここです。
構造は一緒だけれども、素材が若干違う。
よく使用されている金属は…
- Copper(銅)
- Brass(真鍮)
- Aluminium(アルミ)
- Stainless Steel(ステンレス)
この4つがメカニカルMOD界を牛耳っている金属四天王だと思います。
それぞれの違いについて調べたことをご紹介します。
どうせ紹介するなら、通電性能のいい順番にご紹介してきたいと思います。
1位:Copper(銅)
電気抵抗率:1.68 × 10−8
=0.0000000168Ω
とりあえず、抵抗値準とはいいましたが、抵抗値が小さすぎて誤差の範囲となってしまうかもしれません。笑
ですが、調べた範囲によると、銅は銀に次いで電気抵抗の少ない物質だということが分かりました。
なので、昔から電線などにも使われていますし、なにより比較的簡単に発見・加工することのできる金属として重宝されてきました。
ことVAPEに関しては、通電性の良さを買われて、メカニカルMODの素材として非常によく使われている印象です。
人気のKiyomasaや、PHANTOM V2などのハイエンドメカニカルMODはもれなく銅製ですし、中華マスプロ製品でも銅のメカニカルMODが流通しています。
通電性能を極限まで追い求めると、やはりCopper(銅)製のメカニカルに落ち着くようです。
ただし、表に出ている抵抗値は純銅の値なので、メカニカルMODでどこまで純粋な銅が使用されているかは不明ですので、悪しからず。
メリット
- 通電性は最強!
- なんとなくミストが美味しく感じる(プラセボ)
デメリット
- 匂いが気になる(10円玉を握りしめている感じ)
- 錆びる(「だがそれがいい」という意見も)
参考:http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/zairyou/historym4copper.htm
2位:Aluminium(アルミ)
電気抵抗率:2.82 × 10−8
=0.0000000282Ω
純銅の抵抗値が0.0000000168Ωですので、差は0.0000000114Ωですね。
もう誤差です、誤差。
アルミニウムは、銅と比べると比較的近代になってから加工が可能になった金属のようです。
多様な分野での利用が進んでいるようです。
VAPE界からも熱い視線を受けて、アルミ製のメカニカルMODも多く生産されています。
メリット
- 銅に次ぐ通電性能の良さ!
- 軽い!
デメリット
- 重厚感がないので安っぽく感じる
- 衝撃に弱い(変形しやすい)
参考:http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/zairyou/historym9alumi.htm
3位:Brass(真鍮)
電気抵抗率:5〜7 × 10−8
=0.00000005~7Ω
純銅の抵抗値が0.0000000168Ωなので…、もういいですね。
ブラスバンド部という言葉を聞いたことがあるように、真鍮とは吹奏楽部の楽器によく使われている金属のようです。
それに、真鍮は別名「黄銅(おうどう)」とも呼ばれるようで、主成分の銅に亜鉛を混ぜたものをブラスと言われるようです。
主成分が銅なので通電性もいいですし、ちょっとだけ金に近い発色をしてくれます。
ハイエンドから中華マスプロ製品まで、幅広く利用されている素材ですので、たくさんのメカニカルMODが見つかります。
メリット
- 最もメカニカルMODに利用されている(種類が多い!)
- 安く仕上がる!
デメリット
- 金属アレルギーの人にはオススメしにくい
- 水分が苦手(変な色の錆が出る)
4位:Stainless Steel(ステンレス)
電気抵抗率:72 × 10−8
=0.00000072Ω
このステンレスだけは、電気抵抗が他の金属と比べて一桁上がります。
一桁上がるといっても小数点第7位とか8位の違いですので、体感できる人は少ないとは思います。
ステンレスと言えば、VAPEの温度管理ワイヤーにも使われていますよね。
VAPERにとって身近な存在と言えば身近な存在だと思います。
それにSSワイヤーって、巻いても巻いても抵抗値が上がらなかったりしますが、裏を返せば通電性がいいということにもなります。
シンプルさの究極系でもある「SMPL+」なんていうMODも、ステンレスで製造されています。
最近出たステンレス製のMODといえば、マキナちゃんです。
メリット
- 磨くほどに輝く!
- 錆びにくく汚れにくい!
デメリット
- 他と比べて若干の抵抗値(誤差の範囲)
- 熱を持ちやすい
まとめ
通電性の観点からいろいろな素材のMODを見てきましたが、最終的に言えるのは「どれも誤差の範囲」ということです。
それは多少の違いこそあるでしょうが、大きく通電性を分けるのはMODそのものの作りだと思います。
スレッドはしっかりハマるか、スイッチは、バッテリーとのコンタクトは…
その中のひとつとして素材があると考えていますので、「Copper=爆速の立ち上がり」というわけではなさそうです。
最後になりますが、電タバ貴族様のYouTube動画をご紹介しておきます。