Vanilla Custard TobaccoのVCT
VAPEを始めた頃はこのアルファベットの略字に惑わされまくりました。
- VV(ヴァリアブルボルテージ)
- VW(ヴァリアブルワッテージ)
- VG・PG(ベジタブルグリセリン・ポリプロピレングリコール)
などなど、日常生活ではほとんど必要のない単語のオンパレード。
アルファベット3文字のVAPE用語と言えば…
- mAh(ミリアンペアパーアワー)
- INR(アイエヌアール)
- IMR(アイエムアール)
- VTC5(ブイティーシーファイブ)
- MOD(モッド)
- TCR(ティーシーアール)…などなどなど。
非常に困惑した日々が思い出されます。
アルファベットにもて遊ばれていた当時の私に、「やっぱリキッドはVCTが一番美味い!」という見慣れないアルファベットに出会いました。
調べてみると、Vanilla Custard Tobaccoの頭文字ではありませんか。
他にもApple Wood TobaccoのAWTなども省略して使われているようです。(バッテリーにもAWTというメーカーがあって、それはそれで困惑しました。)
あの頃から脳裏にあった「やっぱVCTが一番美味い!」を検証する機会に恵まれましたので、レビューしていきたいと思います。
リキッドスペック
VG/PG | 60/40 |
メンソール/清涼剤(無 0〜5 強) | 0 |
容量/価格 | 100ml/2780円 |
メーカー説明 | タバコ感を強く感じるバニラカスタードタバコのフレーバーです!大定番のバニラカスタードフレーバーに新たな刺客が登場。MOLOTO VAPE / VCTは、キューバ葉巻のような「深い旨味」が特徴です。じんわりと甘いバニラカスタードのコクがそれを際立てます。食後の一服はもちろん、毎日のコーヒータイムに最適です。 |
昨今のバニラタバコの勢いが凄まじいです。
それはさておき、私が気になったのがキューバンシガーの旨味という謳い文句。
この辺りの風味が好きになったのはKamikazeのCigarro(シガーロ)というタバコフレーバーリキッドとの出会いが大きいです。
それに加えて、100mlで3000円以下という高コスパなのも魅力です。
60mlでも同じくらいの値段がするリキッドが多い中、このコスパは要チェックなリキッドメーカーです。
それでは、実食!
香りチェック
香りで最初に感じるのはカスタードの香り。
カスタード単体というよりは、バニラも一緒に香るバニラカスタード。
近くで嗅ぐと、プッチンプリンのカラメル(黒い部分)のような香りが楽しめます。
味チェック
舌に乗せた瞬間に広がるバニラ。
カスタードの風味に負けない強い風味を感じます。
そこにカスタードの風味が重なって、口の中でプッチンプリンのカラメルの部分が完成。
驚いたのがタバコの香るタイミング。
ペロッと舐めて、(…ふむふむ、なるほどなるほど。)と難しい顔をしていると、鼻に抜けていくカラメルの後ろに「あ…、一応僕もいますんで…」とタバコの香りが抜けていきました。
バニラ化スタートの中にいながら、主張しないのにキラッと輝くその存在感が素晴らしすぎるバランス。
VAPER側(Ko)の感想
コイル | シングル |
コイルの種類 | Ni80単線 |
抵抗値 | 0.5Ω |
ワット数 | 27W |
これは確かに人気が出るのが理解できます。
「The 複雑系リキッド」の代表のような味を出してくれています。
カスタードに負けないバニラの香りが、このリキッドのベースにあります。
そのバニラの土台に甘いカスタード。
カスタードの『甘ったるさ』が、バニラのおかげで上品で品のあるバニラカスタードへと様変わりします。
脇役なのですが、タバコの存在も忘れてはいけません。
このタバコ葉や葉巻の渋みとクセのおかげで、このリキッドにさらに一捻りが加わります。
複雑系、ここに極まれりといった感じ。
ガンクの付きやすさ(約5ml使用後)
あれよあれよという間に5mlを消化していました。
コイルもコットンも奇麗な状態が保たれています。
これならPODでもクリアロでも、かなり長い間使用できるのではないでしょうか。
Non VAPER側(嫁)の感想
(スンスン)…キャラメル…ポップコーン?
バニラカスタードタバコでしたとさ。
何その組み合わせ笑
で、その味はするの?
ちゃんとするけど、吸ってみる?
全力で拒否する。
(私に)吸わせてもいいけど、そしたら実家に帰らせていただきます。
そこまで嫌がるなら、このリキッドの美味さを体験しなくてもよしとしましょう。
確かに言われてみれば、キャラメルのようなほろ苦い香りのようにも感じることができます。
ですが、VAPEの存在を知っている嫁が実家に帰るレベルの匂いがするようなので、周りへのお気遣いはお忘れなく。
こんな人、場面にオススメ!
このリキッドは中級者以上に猛烈にオススメしたいリキッド。
子どものときは苦いだけだったサンマの腸(はらわた)が、大人になると美味しく感じるように、VCTの深い旨味を満喫するにはそれ相応の経験値が必要だと思います。
タバコ系リキッドをベースにスイーツ系リキッドに仕上げた感じ。
矛盾する2種類の風味が奇跡のコンビネーションで玄人の舌を唸らせてくれます。
リキッドを色々吸ってみて、「なんかこう独特な感じのリキッドってないのかなぁ」と思い始めたら、VCTに手を出すタイミングなのかもしれません。