VAPE界隈のバンブルビー
Transformer(トランスフォーマー)っていう映画をご存知ですか?
分かりやすく言うと、未来型ハイテク機械生命体が地球を悪の組織から守るためにガッシャンガッシャン戦う男子が好きそうなアクション映画です。
その登場人物(登場ロボット?)にカマロのロボットがいるんですが、そいつの名前がバンブルビーなんです。
話は戻ってこのBombus(ボンブス)ですが、バンブルビー(和名、マルハナバチ)という種族の学名なんだとか。(Wikipedia)
Oumierはハチが大好きなのかと思いきや、その法則に当てはまらないアトマイザーがあったりと、統一感があるのかないのか分かりません。
そんなことは置いておいて、Wasp nano RTAよりも前から発売されているにも関わらず、無名なBombus RTAをレビューしていきたいと思います。
Bombus RTA付属品
- Bombus RTA本体
- 交換用ストレートグラス
- コットン
- T字レンチ
- クラプトンコイル
- マニュアル
- 交換用Oリング
デフォルトで装着されているのがバブルグラスとなっていますので、フォルムが気に入らない方は付属のストレートグラスを使用してもいいかもしれません。
分解するときの注意点ですが、このセラミックピンセットで持っている部分のOリングに注意してください。
在庫としてストックされている時間が長い場合、ガラスタンクに癒着している場合があります。
割れてしまってもショックを受けるだけでいいのですが、ケガをしないようにだけご注意を。
RTAとしてはパーツ点数は少なめになっています。
では、各部詳細を確認していきましょう。
ポジティブピン
ポジティブピンは出てなくはないのですが、もう少しインシュレーターが飛び出てくれているとなお良しでした。
メカでは使えないレベルではありませんか、ご使用の際は使用環境をしっかりとチェックしましょう。
チムニー裏
何ということはない普通のチャンバーです。
あえて一言付け加えるなら、今では絶滅危惧種となりつつある510ドリップチップに合わせたサイズのチムニー径となっています。
エアフロー
エアフローはアトマイザー下部から取り込んでくるスタイル。
何とこのエアフロー調整リングは取り外し可能になっています。
未だかつてこの部分を取り外したくなったことはありませんので、これは取り外せなくてよかったのでは?とも思います。
小さなノッチも確認できますので、ここの噛み合せでエアフローリングが全閉・全開のストッパーとなります。
それはさておき、空気の流れを追っていきましょう。
WASP NANO RTAはサイドエアフローでしたが、Bombus RTAは味に定評のあるボトムエアフロー。
しかも、コイルを包み込むような空気の流れ道が確保されています。
とはいえ、普通のボトムエアフローとはさほど大きな変化は無いかと思われます。
タンク構造
タンクを組み合わせるとリキッドチャージホールの出来損ないのような仕組みが2つ。
これを90°回してやると、リキッドチャージホールがお目見え。
おかげで蓋を持ちながらリキッドチャージをする必要がありません。
Bombus RTAを横から見てみると、矢印と涙マークを合わせてやることでリキッドチャージホールがお目見えします。
横を見ながらでも上を見ながらでも構いませんが、タンクのスレッドを開放してしまわないように注意が必要です。
先細ボトルならドリップチップ付きでも大丈夫かも。
とはいえ、通常の60mlボトルならまだしも、100mlボトルになると素直にドリップチップを外す方がリキッドを入れやすいかもしれません。
デッキ構造
コイルを固定する場所が4箇所ありますが、シングルで組んでやるのが正解でしょう。
無理すればデュアルで組めなくはないですが、そういう方はデュアルRTAを買いましょう。
エアフローの上下にウィックホールがあります。
ウィックホールのサイズ的には、コイル内径2.5mmか3.0mmがいいのではないかと思います。
コイルレッグを固定する部分ですが、コイルが逃げにくくなるような加工がされています。
また、コットンはデッキベースを超えて下に落とすGTAスタイルとも取れる形になっています。
ビルドしてみました
このようなデッキですと、順巻きコイルも逆巻きコイルも方向を考えなくても固定できるのがありがたいです。
余ったコイルもしっかりと固定部分とツラで切ってあげれば、チャンバーとの接触も心配ありません。
なんとなくコイルの横を空気が通っていきそうな感じがしませんか?
物理なんかはよく分かりませんが、効率的な空気の当たり方をしてそうです。
いつもの抵抗値付近に仕上がりました。
ウィッキング
GTAタイプのウィッキングは、コットンを思っているより2割ほど長く切っておくのがベター。
コットンを短くすることはできても、長くすることはできませんからね。
先が細いものでウィックホールにコットンを落としていきます。
コットンの長さを調整したりコットンの量を減らしたりしながら、詰めすぎないように調整しましょう。
どんなコットンに何を使っているかによっても詰め方は変わってきますので、自分が愛用しているコットンの特性を見極めながらのウィッキングとなります。
コットンをどこまで垂らすかもVAPERによって千差万別。
私は最後までリキッドを吸ってほしいので、ベースにつくように調整します。
実際に使ってみて
510ドリチ採用
最近のアトマイザーは810径のドリップチップが主流となっていますが、Bombus RTAは昔懐かしい510ドリップチップ。
付属のドリップチップはテーパーがかかりまくっており、最終的には810と大差ないサイズにまで広がっています。
せっかくの510なのですから、チムニー径と同じぐらいのドリップチップにしておくのがいいのではと思います。
それに付属のドリップチップは若干本体から浮いているのも気になります。
これらの理由から、手持ちのドリップチップを使うことをオススメします。
MTL気味から、きっちりDLまで
エアフローは、かなり幅広く調整することができます。
全閉でMTL運用もできなくはありません。
また、全開だとかなりスカスカDLまで対応しています。
今回の様な単線コイル運用の場合は、エアホールを1つだけ開けて抵抗感のあるDLで使ってみたりと、コイルの種類や抵抗値によって調整できます。
ウィッキングにはコツが必要
なかなかに慣れと訓練が必要なGTAスタイルのウィッキング。
キツすぎるとドライヒットしてしまいますし、緩すぎるとリキッド漏れに繋がります。
やっかいなのが、リキッドの粘度によってもコットン量が変わるという点。
それもまたVAPEの一興として、ベストなウィッキングを探っていきましょう。