WismecからSinuous後継機が登場
Sinuous(シニュアス)といえば、出力変更や多彩なモードを搭載したシングルバッテリーテクニカルMOD、Sinuous P80。
ゴツゴツとした見た目で注目を集めたSinuous SWなど、色々なバージョンが発売されています。
どんどん小型化が進んでいますが、今回ご紹介するのはSinuousシリーズの中でも最もシンプルで小型のSinuous Soloです。
一言で言ってしまえば、内蔵バッテリーの半メカMODなのですが、それだけではない工夫がされている点もあります。
22mmアトマが大好きな人にオススメしたいセットとなっています。
付属品
- Sinuous Solo本体(MOD)
- 充電用USBケーブル
- マニュアル
- Amor NS Pro本体(クリアロ)
- 交換用ガラス
- 交換用コイル
- Oリング
- マニュアル
- コイル種別一覧表
MOD本体にクリアロマイザーが付いた「The スターターキット」的なセット。
Wismec公式ストアでは約$48、お小遣いVAPER御用達のFastTechでは約$41、Health Cabinでは、“Vapin10″のクーポンで約$41となっていますので、どこで購入するかは個人の判断でしょう。
今回はWismecよりご提供いただきましたが、FastTechは安いですが出荷や到着まで結構な時間がかかりますので、同じ値段であればHealth Cabinがオススメです。
では、色々と細かい内容に入っていきましょう。
Amor NS Proクリアロマイザー
こちらが付属のクリアロマイザー、Amor NS Proです。
英語でAmorは”アモァ”と発音し、意味としては「愛」とかそういう意味です。
少し前に話題になったサッカーの長友選手の「アモーレ(Amore)」が語源です。
それはそれとして、クリアロの詳細に入りたいと思います。
説明書はきっちりと日本語で書かれています。
少し変な表現がありますが、日本語で書いてくれているというだけで好感度があがります。
ネジを回していくと、簡単に分解できます。
それぞれの気になる点を見ていきたいと思います。
エアフロー
エアフローは何と一か所に全て集中しています。
反対側を見てみても、この部分からしかエアを取り込まない仕様になっています。
よくよく考えれば、2か所も3か所も開口部を設けなくてもしっかりとエアを取り込めるだけの大きさを開けていれば済む話ですもんね。
エアホールを閉じていくと、MTL用に小さなエアホールが3つ開けられています。
オプションつぃて抵抗値が高いMTLコイルもあるようです。
それらのコイルを使用する際には、この小さなエアホールが活躍することとなります。
ドローとしては、小さな穴1つだけでもタバコの重さには程遠い、いわゆる「VAPE用MTL」みたいな感じになっています。
全閉にするとほぼ吸えない状態になりますので、あまりMTLでの運用はオススメしません。
タンク構造
タンクの上部に△の加工がされている部分があります。
その部分をググッと押すと…
リキッドチャージホールがお目見えします。
ユニコーンボトルで何とか入るという感じでしょうか。
スポイト式ならどうかな?ちょっと穴が小さいかな。
リキチャホールがここにしかない分、もう少し広めに開けてほしかったなという印象。
でないと、タンク内の空気の逃げ道が確保しにくく、2回目以降のリキチャの際にちょっと苦労しました。
コイル
こちらが付属のメッシュコイルです。
抵抗値はメッシュコイルなのに0.27Ωとまずまずの抵抗値になっています。
こちらが付属の交換用コイル。
これは抵抗値が…
ん?
箱に書いてあるものとは違うものが入っているようです。
つまり、全く同じコイルが交換用として入っていました。
ま、モーマンタイ(無問題)、モーマンタイ(無問題)。
こういうことはよくあることです。
提供いただいたのはサンプルパッケージなので、製品版ではしっかりと入っていることを期待しておきましょう。
もし製品版ですと、購入先に問い合わせてみるのも一つです。
「アイヤー、困ったあるネ。コイル送るから許して欲しいアル」となるか
「アイヤー、でも使えるよね。それ使っといて!次回使えるクーポンあげるアル」となるかのどちらかだと思います。
そういうことも考えながら購入先は検討しておきたいところ。
中はこんな感じのメッシュコイル。
特筆すべきこともないメッシュです。
実際に使ってみて
正直言って、このクリアロは平均以下といった印象。
以下にその理由を挙げておきます。
Wismecと言えば、MODの印象が強いので、まだまだアトマイザーやクリアロに関しての技術が追い付いていないのかもしれません。
味の出方は平均並み
気になる味ですが、特段美味しいミストが出てくるというわけでもなく、普通です。
味が出ていないというわけではありませんが、味の観点からもそこまでオススメできません。
ドライヒットしやすい
そして、一番ネックなのがドライヒットです。
私の吸い方もあるのかもしれませんが、2回続けてDLでチェーンするとまぁまぁの確率で、3回続けてチェーンすればほぼ間違いなくドライヒットします。
コットンがリキッドを供給するまで時間をおいてあげれば問題なく吸えるのですが、これはいけない。
虫ピンなどでコイルのリキッドホールに小さい穴を開けるという方法もありますが、それをして漏れるのも困りものですし、そんなことをしなくて済むように作っておく必要があると思います。
Sinuous Solo
ではでは、気を取り直してMODであるSinuous Soloを見ていきたいと思います。
世にあるスターターキットは、基本的にはMOD中心かアトマ中心のどちらかだと思います。
それを見分けるためには、そのスターターキットの名前に注目してみましょう。
そうすると、どちらが主人公のキットなのか分かります。
今回の主人公はMODであるSinuous Soloだということが分かりますね。
スペック&付属品
W数(min-MAX) | -40W |
使用バッテリー/本数 | 内蔵2300mAh |
USB充電 | 可能 |
温度管理 | 非対応 |
ファームウェアアップデート | 非対応 |
冒頭でもお話ししたように、簡単に言うならば内蔵バッテリーの半メカMOD。
半メカということで、将来的にメカMODデビューを飾りたいなという人にも、出力の違いを体感してもらういい練習になると思います。
「大丈夫大丈夫、電圧が下がってきたらすぐに分かるって」というのは、ある程度VAPE経験値のある人が言うことです。
電圧が下がってくるということを実感するまでは、実際のメカニカルMODには手を出さない方が、電池のためにも安全のためにも大事。
メカデビューの前段階として、私は半メカMODを強くお勧めします。
510接続部分は、テクニカルのそれです。
スプリング式で、どんなアトマイザーでもしっかりと接点を確保してくれるでしょう。
もし接点に不具合がある場合などは、通電を自動的に止めてもらえるという安全保護機能も働きます。
ファイアボタンの横には充電用のUSBソケットがあります。
その下に小さく見えている穴のようなものが充電時に赤く光るLEDになっています。
底部にひとつ穴が開いていますが、これはベントホールのつもりかな?
こんな小さな隙間からガスを吹いたら、それこそロケットのように飛んでいきそうな気がしないでもありません。
背面にはWismecのロゴがお目見え。
それにしてもこのMOD、しっかりと金属の質感があって高級感があります。
大抵こういうMODはプラスチックのものが多く、どうしてもオモチャのような感じがぬぐいきれませんが、そういった観点から見てもSinuous Soloはピカイチ。
似たようなスターターキットにVaporessoのCascade One Plusというものがありました。
操作性はどちらも一緒なのですが、それよりも質感的には高級感があります。
基本操作&特徴
電源On/Off | 5クリック |
5クリックでOn、5クリックでOffというテクニカルMODと同様の操作性。
その他の細かな設定は必要ないというか、できません。
電池のもっているパワーをそのままコイルに伝えてくれます。
ただし、それにも若干Sinuous Soloならではの仕組みが施されています。
【Bypass MODE】緑ランプ点灯時(~0.79Ω)
抵抗値が0.28Ωのコイルを持っているAmor NS Proを乗せてみると、パフボタンの周辺は緑に点灯します。
これはコイルが0.8Ωを下回る抵抗値であった場合、自動的にバイパスモードへ移行します。
今、Sinuous Soloがどういったモードで動いているかというのは、ランプで判断します。
【Constant Power MODE】白ランプ点灯時(0.8~3.0Ω)
今度はランプが白く光っているのが分かっていただけますでしょうか。
抵抗値が0.8Ω以上の場合、コンスタントパワーモードという状態に移行します。
一定のパワーを掛けることになりますので、その『一定』の値がどれほどなのか不明です。
ですが、まぁ現在のVAPE業界を見まわしてみても、高抵抗と言っても1.5Ω程度でしょう。
そのあたりになってくれば、大体10Wぐらいかなと想定します。
実際に使ってみて
Sinuous MODに関しては、結構好みにバッチリです。
安っぽくない見た目
金属のコーティングがされているのか、しっかりと金属感を持たせた表面なので、安っぽさがありません。
好みの問題なのですが、多くのアトマイザーがシルバーである私にとって、シルバーの外観は一体感を持たせるという意味では結構重要。
色々なアトマを乗せて、ガンガン使っていきたいなと思います。
まとめ
Sinuous Solo本体が好みだった分、アトマイザーの残念さが際立ちます。
Sinuous Solo本体に関しても、もしこの金属感や22mm径という点に琴線が触れなかった場合は、ただの内蔵バッテリー半メカMODになってしまいます。
アトマイザーに関しては、もうちょっとコイルに研究をしてほしいなというのが本音です。
今のままでは、このAmor NS Proを人に勧められる要素はないように感じます。
Sinuous Solo本体だけを購入するという方が、色々幸せになる人が多そうと言えます。
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