存在感の塊、TFV12 Resa Prince
どんどん大きくなるアトマイザーですが、巨大アトマイザーの代名詞ともいえるSMOKのクリアロマイザー。
Cloud Beast Kingやら、Baby Beastやら、たくさんの種類があって何がどう違うのか分かっていません。
唯一分かっているのは、かなりの爆煙志向だということ。
爆煙で吸うスイーツ系リキッドの美味さたるや筆舌に尽くしがたいものがあります。
ただ、爆煙機はリキッドの消費が非常に激しいので、貧乏性の私にとって結構勇気のいるセッティングだったりするわけであります。
そんな私がぁ~、爆煙の代表格のぉ~、Resa Princeにぃ~、出会ったぁ~(ウルルン滞在記風)
付属品
- Resa Prince本体
- 交換用ガラス
- 交換用コイル×2
- 交換用Oリング
- 説明書など
デフォルトで付いているガラスタンクは、バブルグラスと呼ばれる形状のガラスタンク。
よく見るのですが、これって皆さんどう思われます?
個人的には…
- とりあえず見た目に不細工
- 倒した瞬間割れる可能性が高い
の2つの観点的であまり好みではありません。
そんな方のためにもストレートグラスタンクも付属してくるという憎い仕様になっています。
そして、交換用コイルが2つも付いてくるのはコスパ民的には嬉しいですね。
付属品に関してはこの辺にして、詳細を確認していきましょう。
エアフロー
ご覧ください、この向こうまでスッキリ見通せるエアホールのサイズ。
この写真からも、爆煙志向のクリアロというのがお分かり頂けるかと思います。
ただし、クリアロマイザーのドローの重さはエアホールのサイズだけでは決まりません。
コイルの内径にも左右される部分がありますので、言うならばエアホールのサイズはドロー限界値の指標。
このクリアロは、その限界値が呼吸レベルまでスカスカに対応しているのが見て取れます。
トップキャップ
最近こういうデザインが流行っているのでしょうか。
蜂の巣状のハニカム柄と言うらしいです。
ドリップチップも統一されたデザインが施されています。
ドリップチップのサイズは810規格ですが、ドリップチップ側にOリングが付属しています。
Resa Princeのドリチを他のアトマに使用することは可能ですが、通常の810ドリチはOリングが付いていないため、Resa Princeに使用することはできません。
統一感の観点からいっても、交換せずに使用するのがいいと思います。
タンク構造
何といってもまず驚かされるのがそのサイズと存在感。
それらの根源ともいえるサイズをまずは測っていきたいと思います。
最も大きいバブルグラスタンク部分で29mm。
このままクリアロの巨大化現象が止まらなければ、来年には35mmぐらいになっているのではないでしょうか。
デカいということはそれだけ容量もデカいということ。
なんと7.5mlのリキッドを保持することができます。
スコンカーボトルとほぼ同じ容量です。
これさえあれば、一日リキチャ不要なんじゃね?と思いますが、ところがどっこい、気が付いたらリキッドがなくなっています。
それほどたくさんのリキッドを気化させてミストにしているということです。
トップキャップを締める際は、念のためエアホールを全閉にしてから閉めましょう。
気圧の関係でリキッドが押し出されてしまい、漏れの原因となります。
コイル
付属品のところでもご紹介しましたが、付属のコイルが3つあります。
簡単にそれぞれのコイルを見ていきたいと思います。
V12 Prince-Q4コイル(0.4Ω)
まずは一番大人しい抵抗値であるQ4コイルから。
一番大人しいとは言っても、推奨ワッテージが最低で60Wだそう。
ただ、理論値からいくとちょっと高すぎる気がします。
電池の電圧を3.7Vと考えて抵抗値が0.4Ωなら、計算上の大まかな推奨ワッテージは、3.7×3.7÷0.4=約35Wとなるはずです。
表示を鵜呑みにして急に60Wで焚いた瞬間にコットンが焦げてしまうということになりかねませんのでご注意を。
もし表示の最高100Wで使用するとなると、計算上コイルにかかる電圧は約6.3V。
そんな電圧をかけてしまうと、一瞬でコットンが焼けてしまいそうです。
私が吸ってみた感覚では40W、かけても50Wもかければ十分に味は出ましたのでご報告まで。
コイルを見てみると、クリアロにしては太めのコイルがパラレルで巻かれています。
何巻しているかカウントできませんが、コイル質量もあってこの高めの推奨Wになっているのかと思います。
V12 Prince-X6(0.15Ω)
一気に抵抗値が下がって0.15Ω。
出力の目安も最低が50Wと意味不明な数字です。
電池の許容アンペア数も分かっておかないと、テクニカルでもガスを噴かせてしまうやもしれません。
デュアルバッテリー以上のMODで使用することをオススメします。
ほほぅ、それでもコイルは2連か…、と思ったそこのあなた!
よ~く見ると、ひとつのコイルにワイヤーが3本使用されています。
それが2連で組まれていますので、3×2ということで、X6コイル(多分)。
なるほど、そういうことか(おそらく)。
V12 Prince-T10(0.12Ω)
0.12Ωね。
この低抵抗化はどこまで進むんでしょう?
このまま低抵抗化が進めば、いつか0.1Ωを下回るコイルとか出てきそう。
はは~ん、このコイルを作った奴はアホだな?
どうしてこうも頭のおかしいコイルを作るのだろうか。
ただ、ひとつひとつの内径がある程度細いので、結構濃密なミストを発生させてくれそう。
ただ、間違いなく言えることはリキッドの消費がエグいということ。
リキッドが瞬く間にミストに変換されるので、7.5mlの容量がどこまで持つか不安です。
コイルのサイズ感
分かりますか、このコイル自体のサイズ感。
横に置いてあるのは、あの安くて小さいで有名なRDA、Wasp Nanoです。
RDAと同じサイズのクリアロのコイルって、ものすごく大きいというのが分かっていただけるかと思います。
トントンですよね、トントン。
クリアロのコイルにそのままドリチをつけて、RDAとして吸えてしまいそう。
Tiny RDAなんかより、確実に大きいなというのが想像できます。
MODとのセットアップ
アトマのサイズがサイズなので、色々なMODに装着してみました。
EKEE MOD
ドラえもんのような2頭身セットアップになりました。
ここまでくると、逆に大きな違和感を感じないのは私だけでしょうか?
ただ、出力的にこのMODは適していないと思います。
Nunchaku MOD
あれかな、灯台か何かかな?
かなり頭でっかちなセットアップになりました。
こちらもシングルバッテリーで動くMODなので、出力的に力不足かなという印象。
Cylon 218W
やはりResa Princeを使用するならデュアル以上のMODでないと、Resa Princeの迫力に負けてしまいます。
出力的にも、バッテリー容量的にもこの辺りが正解だと思います。
実際に使ってみて
ものすごい出力を必要としますが、それに応じてドンドンミストを排出してくれます。
とってもお手軽に爆煙を楽しめるアトマイザーなのは確かなのですが、お手軽がゆえにバッテリーのことなどを分かって使ってくれるか心配です。
シングルバッテリーMODで50W以上出すときはお父さんとお母さん、もしくは近くの先輩VAPERに相談しましょう。
ここまで爆煙だと、味に関しては出ないわけがないです。
濃厚で大量のミストが発生しているわけですから、味もしっかりと出ています。
ですが、やはりリキッドの隠し味じゃないですが、そのリキッドの持つほのかな香りや繊細なバランスのとれた風味などは、そのリキッドのメインの味にかき消されてしまいます。
これが俗にいう「大味」と言われる状態です。
そういう吸い方で美味しいリキッドもありますから、VAPEは奥が深い。
奥が深いから、VAPEは楽しい。
話が逸れましたので、元に戻します。
トップキャップがレジンで作られていますので、ハイワッテージでVAPEしていても熱くなることはありません。
ドリップチップも他の810に比べて背が高めに設計されていますので、トップキャップに触れてしまうこともありませんでした。
爆煙のために色々と考えられたクリアロに仕上がっている印象を受けました。