え、禁煙したくてVAPE始める予定なんだけど、6年経っても辞めれてないの?
って思いますよね?
私もVAPEを始めた最初のきっかけは禁煙でした。
6年経ちましたが、禁煙には成功していると言っていいのではないでしょうか。
タバコを吸いたいという欲を全く感じない体になりました。(でも、喫煙者のニコチンに対する欲求やリラックス効果には同情できるというハイブリッドな体で、個人的には結構便利な体になったなぁと思っています。)
「じゃあなんで今もVAPEという電子タバコをスパスパやってるんだ」とお思いになるでしょう。
「それって、禁煙成功なの?」
「ニコチン依存から、VAPE依存になってるだけじゃないの?」
「もしかしてVAPEにはニコチン以外の中毒症状というか、依存性のある物質が入っているんじゃないの…?」
そういう不安を持っている方に私からのアンサーをお伝えできればと思います。
今このトピックに興味があるということは、健康のことを思って紙巻たばこやiQOSからVAPEに移行を考えていることかと思います。
そんなあなたのために、VAPEを吸い始めて6年以上経過したこの実体験を書き連ねていこうと思います。
私とVAPEのこれまでの変遷
電子タバコ・VAPEと6年もお付き合いしている私のこれまでを時系列に並べてお話してみたいと思います。
もしかしたらこの記事を読んでくれている人にあてはまらないかもしれませんし、「あ〜、分かる分かる!」と思ってもらえることもあるかもしれません。
移行期(〜1・2ヶ月):タバコとVAPEを行ったり来たり
タバコを吸っている方ならわかると思うんですが、ニコチンなのかタールなのか分かりませんが、タバコを吸ったときのあの肺にガツンとくるあのリラックス効果たるや、筆舌に尽くしがたいものがあると思います。
そのリラックス効果をかなぐり捨て…たいけども、付き合いから辞めにくかったり、口寂しかったりということでVAPEという電子タバコに手を出してみました。
ときには貰いタバコをしてみたり、ときにはVAPEだけで3日ぐらい誤魔化しながら生活してみたり。
でもって、ふとした瞬間に「あれ?もうタバコなくても生きていける?」と勘違いしてみたり、逆に「タバコってなんでこんなに美味いんだ」と思ったり。
「VAPEって本当に意味があるのか?」と疑心暗鬼になることもあるかと思いますが、ちょっとずつタバコから距離を取れていることに達成感を感じることができました。
このとき、ニコチン入りVAPEにも若干興味が出ました。
ですが、ニコチン原液の管理がやや面倒であるということと、結局はニコチン中毒から抜け出せていないことに気づき、ノンニコチンVAPEで禁煙を進める決心をしました。
検索期(〜3ヶ月):暇さえあればVAPEのことをググる日々
VAPEがあれば禁煙も夢ではないということを感じられるようになると、急にVAPEというものに興味が湧いてきました。
それはもう暇さえあれば「VAPE MOD」や「VAPE レビュー」なんかを検索し、YouTubeで国内外問わずレビュー動画を見まくる日々でした。
そこから機関車トーマスのような爆煙ミストを吐いてみたくなったり、ビルドは難しそうだけど自分でコイルを作ってみたいという欲望が出てきたり、オームの法則やビルドの手法を手当たりしだいに検索したりしました。
沼入水期(3ヶ月〜1年):初ビルドからの沼メンバーの仲間入り
クリアロマイザーやAIOなどでは我慢できず、とうとう最初のRDA/RTAをビルドして、正式にVAPE沼に突入しました。
この頃は散財に散財を重ねて、大量のVAPEグッズが増えました。
口から筋斗雲の如しミストを吹き出す自分にウットリし、新しいリキッドひとつひとつに感動しました。
毎週のように国内外の通販サイトから荷物が届き、ウキウキワクワクしてはまた注文するという日々を過ごします。
それに伴い、常に金欠という弊害が発生しますが、如何にして安く新しいVAPEグッズを手に入れるかが最優先事項であり、そのことばかりを考えていました。
話題の新作や、有名メーカーの新作は必ずと行っていいほど手に入れていました。
開眼期(1〜3年):何が新しく、何が模倣品か見分けられるようになる
この頃からアトマイザーの構造に気を配るようになってきました。
メーカーや名前こそ違えど、同じような構造であれば「あ、コレはアレのパクリインスパイア品だな」と見分けられるようになりました。
それに加えて、構造を見て「これは…。美味しそうなアトマイザーじゃないか」と一般人には意味不明な想像力を手に入れるようになります。
この頃になると、ある程度の知識を手に入れ、周りからも「大量の煙を吐く変わったタバコを吸っている人」という烙印称号を手に入れます。
この頃になると、当初の目的であった「禁煙」はどうでも良くなり、「より長く大量にVAPEを楽しみたい」という欲望から、タバコやニコチンへの興味は一切なくなりました。
老齢期(4年〜):多少のことでは動じなくなる
ある程度の知識を手に入れ、ある程度のデバイスに触れ、ある程度の種類のリキッドを体験し、「未知の領域」が少なくなるにつれ、そうそうことでは心が動かなくなってきました。
この頃から、VAPEが日常の一部となり、大してVAPEに対して特別な意識を持たなくなります。
何なら、大量に煙を吐くことを恥ずかしいと思うようにもなり、人前でVAPEを吸うことに恥じらいを感じるようにさえなります。
VAPEコミュニティーにいれば分からないのですが、まだまだVAPEは少数派。
傍から見れば口から筋斗雲を吐く不思議な人と見られているわけですし、それを説明するのも面倒だし…。
そういう理由から美味しいリキッドを大人しく吸いたくなり、MTLやAIO、PODに逆に移行するという行動に出るようになります。
まずは結論:タバコよりは健康に悪くない(良くもない)
VAPEが体に対してダメージを全く与えないかというと嘘になります。
正確に言うならば、「無害なのか有害なのか、具体的にどういったダメージが体に対してあるかが分からない」というのが実情です。
主成分であるVGやPG、香料なんかは日常的に触れていたり(ボディークリーム・整髪料など)、体内に取り入れたり(駄菓子の香料など)しているものがほとんどです。
逆にタバコ製品(紙巻たばこ・iQOSなどだけに限らず)に含まれる「有害物質」と言われるほどんどのものが、人間生活を営む上で不要なものに分類されます。
例えるならば、VAPEというのはアルコールや塩分のようなものだと思ってもらえればいいかもしれません。
「アルコールや塩なんてなくても生きていけるぜ!」と思うかも知れませんが、日常的には料理に欠かせないものですし、実際に毎日体内に取り込んでいます。
「アルコールや塩分は日常生活に欠かせないぜ!」といって毎日大量に摂取すると、今度は逆に体に対して害を与え始めてしまうでしょう。
どこかの薬じゃないですけど、用法・用量を守りながらうまく付き合っていけば、害になる要素を限りなく少なくして、有益な部分を満喫できるのがアルコールであり、塩分であり、VAPEだと思っています。
VAPEに依存性はあるのか?
まぁ確かにVAPEを吸いたくてたまらないという欲求が発生する時期もあるでしょうが、それは依存ではなく欲求からくるものです。
四六時中VAPEのことを考えて、VAPEが吸える場所を探し回っているのは、新しいおもちゃを買ってもらった子供に似た状況です。
裏を返せば、時間とともにVAPEにとり憑かれたような状態はなくなります。
どんどんVAPEが生活の一部になってきて、なくてはならないという状況からは脱却できます。
私も一時期はVAPEなしの生活は考えられないというほどでしたが、今、世界からVAPEがなくなっても困らない程度には割り切って考えられます。
使い方次第でVAPE・タバコそれぞれの依存からは脱却できる
紙巻きタバコの害の2大巨頭はニコチンとタールであり、どちらが直接的な害があるかと聞かれればタールです。
直接のダメージはタールほどではないにせよ、ニコチンが悪者扱いされる理由は、依存性があるために結果タールも繰り返して摂取することになるということですね。
健康被害を少なくするためにはまずタールの除外が何よりも大事。
だからまずiQOSなんかの加熱式タバコに移行する人が多いのかなと思います。
でもそれだと根本的なニコチン依存からは脱却できていません。(ニコチンの健康被害も無いわけではないですからね)
そこでVAPEをうまく使って、ニコチン依存ともオサラバしましょうということです。
別にニコチンを添加するなとは言いませんが、目的に応じて使い分ければいいと思いますし、VAPEが健康的である(体にいい)と言いたいわけでもありません。
体に「いい」か「悪い」かの究極の2択で言えと言われれば、「体には悪い」です。
そりゃVAPEがなくても生きていけるようになるのが一番です。(現に今、私はVAPEがなくても問題なく生きていけますしね)
タバコが「趣味」ならまだしも、タバコが「依存」になっているのであれば、VAPEに乗り換えてみるのはありだと思います。