どっちも『電子タバコ』に分類されるけど、何が違うのか
禁煙・減煙ブームの流行とともに大きく取り上げられることも増えたVAPEとヴェポライザーですが、まだまだ市民権を得ているとは言い難い状況です。
私は主にVAPEというものを使用しているのですが、どこで吸っていたとしても「え…なにアレ」みたいな目で見られることが多いです。(さすがにもう慣れましたが)
また、VAPEだけでなくヴェポライザーを使う機会も増えてきましたので、ここらで一度世の中の皆さんに
「VAPEとヴェポライザーは〇〇が違うよ」
「VAPEもヴェポライザーも怪しいものではないよ」←特にコレ
ということを伝えたくてこの記事を書いています。
また、ちょっとでもVAPEやヴェポライザーに興味があって、始めるのに躊躇しているという方が安心できるように、専門のサイトなども列挙しておきますので、そちらでも合わせてリサーチしてみてください。
VAPEとヴェポライザーって何が違うの?
VAPE(ベイプ)=匂い付き加湿器(タバコじゃない)
ものすごく語弊のある言い方になるかもしれませんが、何も知らない人にVAPEを説明するならこの説明が一番手っ取り早い方法です。
電子タバコという言葉でひとくくりにされてしまいがちですが、個人的にVAPEは電子タバコではないと思っています。
確かに煙のようなものを吸ったり吐いたりしているわけですから、見た目にはタバコっぽいのです。
しかし、その『煙』のように見えているものは、実は『水蒸気』なのです。
VAPEの煙のもとはベジタブルグリセリンとプロピレングリコール
こんな風に正式名称で言うと、ものすごく異質なものを体に入れるように聞こえます。
ですが、一酸化二水素(水)や塩化ナトリウム(塩)など、体に必要なものでも科学的な言い方をすると異質なものに聞こえます。
名前にビビらされることなく、ちゃんと調べてみると日常的に触れているものだったりするからびっくりします。(Wikiをリンク先にさせてもらいましたが、疑い深い人はご自分で調べてみてください。)
このように、21世紀を生きてきた我々はすでに大量のVGとPGを体内に取り込んでいます。
今さら生活圏から取り除くといったことは不可能なぐらい我々の生活の中に普通にある物体です。
ヴェポライザー=iQos(タバコ)
なかなか聞きなれないヴェポライザーという単語ですが、分かりやすく言うとiQosのことです。
iQosはよく加熱式タバコと呼ばれたりしますが、タバコを燃やすのではなく、タバコの葉を加熱して楽しみます。
その加熱方法が、iQosとヴェポライザーで違うのですが、原理は全く一緒です。
コンダクション方式とコンベクション方式
タバコの葉っぱを直接熱しているのが「コンダクション式」
タバコの葉っぱを間接的に熱しているのが「コンベクション式」
こういった違いがあるようです。
iQosはブレードの熱で直接タバコ葉を熱していますので、コンダクション式に分類されます。
熱し方が違えば、味わいも変わります。
どのように変わるのか、どっちの方がいいのかということに関しては、ヴェポライザーの専門のサイトがありますので、そちらで比較検証してみてください。
ぶっちゃけ、体にいいの?悪いの?
本当に正しい答えは「分からない」が正解
分からないという答えの理由は、歴史が浅いため長期的な検証ができていないということが挙げられます。
一般的な火をつけて吸うタバコですが、昭和の時代ではバスや電車の中などの公共交通機関の社内でも吸うことができたようです。
ですが、日がたつにつれて健康被害や受動喫煙問題が明らかになってきたために、徐々に分煙や禁煙ブームにつながりました。
タバコであれ、VAPEであれ、ヴェポライザーであれ、純粋に体にいいか悪いかだけで話をするならば、不要なものを体に取り入れるのですから悪いという風に言わざるを得ません。
それでいうなら、お酒も体に悪いですし、塩分も体に悪いということになります。
「タバコであれなんであれ、体に悪いのであれば排除すべきだ!」と考える方は生活から排除すべきですし、「体に悪くても美味いんだから好きなだけ吸えばいいんだ」という人がいてもいいと思います。
この記事を読んでくれている人はその中間の意見、つまり「タバコの美味しさを知ってしまったのだから、やめるにやめれないけど、できるだけ体に悪くないものはないかなぁ」と思われていることかと思います。
私もその意見に賛成です。
完全禁煙にするか、VAPEやヴェポライザーで少しでも影響の少ない方法を模索するのか、はたまたそれ以外の方法を探すのか、色々調べてみてください。
ニコチンは入っているの?
VAPEにニコチンは入っていません。が…
上記でお話ししたように、煙のように見えるものはベジタブルグリセリン・プロピレングリコールを気化させたものとなります。
国内で流通しているVAPE用リキッドには、VG・PG・香料の3種類しか入っていませんので、ニコチンは含まれていません。
ですが、海外ではニコチン入りリキッドというものが主流であり、喫煙の代替手段としてのVAPEが一般的です。
国内でも個人輸入でニコチンを手に入れて、VAPE用リキッドに混ぜて利用する方もいます。
これも個人的な価値観ですので、ご自身でメリット・デメリットをよく考えたうえで利用するなら、法律の範疇で楽しむ分にはいいと思います。
とりあえず、国内のちゃんとしたルートで手に入れたリキッドを使用している分には、ニコチンは含まれていないという認識で大丈夫です。
「国内のちゃんとしたルート」が不安でたまらない人は、ベプログという国内通販大手のショップがありますので、まずはベプログを使っていれば大丈夫かと思います。
ヴェポライザーにニコチンは入ってます
ヴェポライザーで使用するタバコ葉(シャグ)には、少なからずニコチンが含まれています。
それを加熱して摂取するわけですから、ニコチンを体に取り入れることになります。
ニコチンの強さは、加熱の温度や加熱方法によっても変わってきますので、使用するタバコ葉(シャグ)を使いながら調整していくほかありません。
ただし、紙巻タバコのようにタバコを燃やす際にでる有害物質の量が段違いに少ないとのことですので、より体に配慮したニコチンの摂取の方法になります。
自分にあったタバコの代替品を活用すべし
昨今の禁煙・減煙ブームによって、色々な喫煙の代替手段が生まれてきました。
あまりに急速な世の中の動きであったため、VAPEやヴェポライザーというものが、さも怪しい技術であるかのような印象を持っている方が少なからずいます。
ちゃんと調べれば、一般的な喫煙よりも安心で、安全で、さらにコスパよく楽しむことができるものだと分かってもらえると思います。
VAPEもヴェポライザーを使う・使わないは置いておいて、しっかりと理解した上で判断できるようにしておいてほしいですし、街中で使っている人がいたとしても、「なんか怪しい煙を吸ってるやつがいる…」という目で見ないようにしてあげてくださいね。笑