少なくなってきた22mmのシングルコイルRDA
世はまさに24mmアトマイザー全盛時代。
ほぼ全てのアトマイザー、特にRDAは直径24mmで810ドリップチップを採用しています。
たまに22mmのアトマイザーかと思ってみれば、ギュンギュンにドローが絞られたMTL用だったりするわけです。
ある程度のドロー抵抗は感じながらもDLで吸えるRDAを探している方に、少し前のPixie RDAをご紹介。
少し前のRDAですが、小さくて可愛らしいRDAで、何より値段もお手頃。
今は手に入りにくくなってしまったMAZE V3 RDAの代替RDAとしてもオススメです。
Pixie RDA付属品
- Pixie RDA本体
- マニュアル
- ビルド用コットン×2
- クラプトンコイル×2
- T字ドライバー
- 六角レンチ
- エアフローパーツ
- 交換用イモネジ×2
- BFピン
- 交換用Oリング
ビルドツールがまだ何もないという状態からでも、付属品だけでビルドまで出来てしまう充実した付属品です。
RDAについてくるコットンはよく分からないコットンだったりするのですが、Vapefly製品ですのでFireboltコットンが付属品としてついてきます。
このFireboltコットンが性能もよく、使い方を調整すれば1本のコットンで2回分使用することもできます。
RDAなのでシンプルに4ピースに分解できます。
今は少なくなってきた510ドリチがというのも惹かれる人が多くいそうなイメージ。
Pixie RDAポジティブピン
通常コンタクトピン(デフォルト)
ここまで出ていればメカニカルでも十分安全に使えるかなという印象。
これに関してはMOD側の状態にもよりけりなので、MOD側のコンタクトの確認もお忘れなく。
BFピン
ドリチが510なので、ドリップよりもスコンカーRDAとして使う人が多そうな印象です。
メカスコでもちゃんと使えそうなポジピンです。
リキッドの出口
リキッドの出口(BFピン)ですが、かなり上に突出しています。
単線ワイヤーなら特に心配しなくてもいいかもしれませんが、ゴツいクラプトンワイヤーを使おうと思う方は、コイルがコンタクトピンに触れないように注意が必要かもしれません。
Pixie RDAトップキャップ裏
外周は段差がありますが、ドリップチップとのクリアランスはきれいに収まっています。
色々とアトマイザーをレビューしてきましたが、ドーム型になってようがなってなかろうが、味の出るものは出るし、出ないものは出ません。
この辺りの仕組みが複雑なのか神様のイタズラなのか、なかなか法則が見つからないのがVAPEのいいところであり、面白いところなのかもしれません。
ドリップチップは510。
トップキャップに段差が設けられており、多少なりともヒートシンク(放熱加工みたいなもの)の役割をしてくれているのかも。
なかなかに背の低いアトマイザーですので、熱対策がされているのはいいことです。
Pixie RDAエアフロー
エアの調整はサイドパーツとトップキャップで調整します。
トップキャップを回していくと、エアをひとつの穴から取り込むものと、3つ全てを使って取り込むものとを選択できます。
エアホール1つだけだと、MTLと言うほどではありませんがかなり重ために調整可能です。
全開で抵抗感のあるDLといった感じです。
サイドエアフローですが、やや下に向かって吹き込む形のエアフローになっています。
下に向かって吹き込んで、下からしゃくり上げるようにコイルに当たる感じ。
エアフローのパーツを付け替えたい場合は、中からドライバーか何かで外に向かって押し出せば取り外せます。
私には穴が3つのパーツでちょうどいいドローなので、今後も交換する予定はなさそうです。
Pixie RDAデッキ構造
シングルコイルアトマイザーの何がいいって、ビルドが楽ちんなのです。
純粋にコイルが1つだけと言うこともありますが、ビルドスペースにも邪魔なものがありません。
デッキとサイドパーツには切り欠き加工がされており、MODやビルド台から取り外すのも簡単です。
デッキにはお決まりのコイルジグ置き場も掘ってくれています。
このガイドを無視してコイルを上下させてもいいですが、この位置でにコイルを持ってくれば、まずは間違いないはずです。
ワイヤーを入れる中にもネジ山が切ってあり単線ワイヤーでもガッチリ掴んでくれそうです。
ビルドはコイルを巻いて、ポールに通して、ジグ置き場に合わせてネジを締めてポンポンポーン!(Exit風)です。
Pixie RDAをビルドしてみました
ポンポンポーン!とビルドしている場面を写真でもご紹介。
こんな風にジグ置き場に合わせてコイルを設置します。
そのままイモネジをキュキュッと締めます。
ワイヤーが逃げる心配がありませんので、ホントにネジを締めるだけ。
ポールが左右非対称なので、コイルの左右の位置に迷うかもしれませんが、そんなときは切り欠き加工をガイドにすればアトマイザーの真ん中にコイルを設置できます。
余ったワイヤーも簡単にパチン。
多少残っていてもキャップと干渉はしなさそうですが、できるだけ際で切るようにしましょう。
いつもの0.5Ω前後にてビルド完了。
ウィッキング
ウェルらしいウェルもありませんし、コットンは短くて問題ありません。
デッキの縁か少し短いくらいでも大丈夫。
エアフローが気になったので確認してみたのですが、上からバチコンとコイルに当たっている様子が確認できます。
やっぱりデッキのガイドに沿ってビルドすれば問題ないですね。
実際に使ってみて
味の出方が大変素晴らしい
味の出る出ないが何によって決定されるのか、まだまだ不確定な部分があるかもしれませんが、Pixie RDAはしっかりと味を出してくれるRDA。
810ではなく510ドリチですから、ミストが凝縮されて舌に当たってよく味が出ているように感じるのかもしれません。
ビルドが初めての人でも、デッキのガイドに沿ってビルドすればそうそう変なセッティングにはならないと思います。
意外と楽にリキッドチャージ(ドリップ)
スコンカーで運用する際はそこまで気にする必要はありませんが、510ドリップチップのRDAで困るのがリキッドをドリップする場合です。
510ドリチのアトマイザーはトップキャップを取り外してドリップすることが多いのですが、装着する際に切り欠きの位置を毎回確認しなければなりません。
構造上、それは仕方のないことだと思っていたのですが、Pixie RDAのように4ピースアトマであれば切り欠きを合わせるというひと手間を省くことができます。
ただし、エアフローは合わせる必要があります。
マスプロ品の中でも群を抜く安さ
海外通販を覗いていると、多くのマスプロアトマの相場は$20〜35。
国内でのアトマイザーの相場は3000〜5000円ぐらいでしょうか。
そんな中、海外通販では約$15(それ以下の場合がほとんど)、国内通販でも2000円台、中にはそれ以下の価格で取り扱われている場合があります。
価格と性能を考えると、非常にコスパのいいRDAです。
私はリキッドレビュー用にMaze V3を3つも持っているのですが、壊れたらPixie RDAに乗り換えようと思いました。