Cheap, but 最軽量。
ここまで頑なに商品名を統一しているVAPEメーカーはWismecぐらいじゃないでしょうか。
もはや意地になっているとしか考えられないレベルでネーミングの統一感があります。
そのおかげか、Sinuous=Wismec、Reuleaux=Wismecという方程式が我々の中にできていることかと思います。
今回はWismecの新作Sinuous V200のレビューです。
初めて手にした瞬間に驚いたのはその軽さと、軽さからくるチープな質感。
一長一短かもしれませんが、その質感さえ我慢できれば納得の出来栄え。
さっそく中身を確認していこうと思います。
付属品
- Sinuous V200本体
- マニュアル
- USBケーブル
- Amor NSE本体
- マニュアル
- コイルの種類説明書
- 交換用MTLコイル(1.3Ω)
- Oリング
MTL用コイル(1.3Ω)が付属しているのでMTLタンクと思いきや、付属のコイルは0.27ΩのDL用コイルです。
結構マイナーなクリアロですので、交換用コイルがなくなったらこのクリアロとはおさらばしてしまいそうな気がします。
Amor NSE
アモーレですよ、アモーレ。
Sinuousシリーズのクリアロは全てアモーレなのでしょうか。
Sinuous Solo Kitの付属アトマイザーもアモーレでした。
今回のアモーレは前回のアモーレとは少し様子が違います。
では、さっそく中身を確認していきましょう。
エアフロー
エアフローの場所はなんとここの一箇所のみ。
これだけ大きなエアホールが開いていれば、DL運用では申し分ないでしょう。
締めていくと小さな丸が出てきました。
これで少しはドローが重くなりましたが、MTLにするにはまだまだユルユル。
MTL運用であれば、ほぼ全閉でキッチリ重めのドローになるかなという感じ。
デュアルバッテリーMODなので、ちまちまMTLで運用するのはちょっと違うなぁと思ったり思わなかったり。
このまま締めていくと全閉にすることも可能です。
タンク構造
最近のクリアロには珍しく、部品点数は全部で4つ。
ドリチは今や絶滅危惧種の510接続。
ベースにコイルをねじ込んでいきます。
トップキャップやプラタンク(?)をねじ込んでいきます。
実はこのトップキャップ、プラスチックタンクと一体型になっています。
肝心のリキチャは、三角形の矢印を探して…
押し開けるとリキッドチャージホールが確認できます。
ニードルボトルなら問題ないかもしれませんが、スポイト式だとちょっと入れにくいかもしれません。
コイル
最初から装着されているのは0.27ΩのDL用コイルです。
0.27Ωとまぁまぁ良心的な抵抗値でありながら、メッシュコイルが使用されているのがWismecコイルのいい点です。
メッシュコイルというか、ハニカムコイルというか、とにかく純粋なメッシュコイルではない様子。
前回のコイルがイマイチな出来だったため、それほど大きな変化はないと予想します。
抵抗値を考えてくれているのはありがたいのですが、やっぱり肝心の味にも妥協してほしくないです。
Sinuous V200
このKITの目玉であるMODに移っていきましょう。
何といってもこの軽さには正直びっくりしました。
重さこそ量っていませんが、間違いなく今までのデュアルテクニカルMODで最軽量です。
その分、どうしても安っぽい感覚は否めません。
ですが、これで高ければ問題ですが新製品の価格帯としてはかなり安い部類に入ります。(新製品価格で$50前後)
「出力が調整出来て、ボタンを押せばファイアして離せば止まる。それだけできれば十分だ。」というVAPERにとっては廉価デュアルMODとしてオススメできるかもしれません。
スペック&付属品
W数(min-MAX) | 1-200W |
使用バッテリー/本数 | 18650/2本 |
USB充電 | 可 |
温度管理 | SS, Ni, Ti 対応 |
ファームウェアアップデート | 可(Wismec公式) |
デュアルバッテリーMODらしく上限は200Wまで出力できます。
そして、最近のMODで出来ることは過不足なく網羅している感があります。
安いから機能を削っているというわけではありません。
過去の製品のファームウェア更新履歴を確認してみましたが、温度管理関係のアップデートばかりでしたので、あまり新しい機能には期待しない方がいいかもしれません。
スプリング式の510接続。
公式HPの写真では26mmまで対応するらしいのですが、なぜか我が家のノギスで測ってみたところ25mmなんですよねぇ…。
側面にはUSBポートとボタンが3つ。
スクリーンは大きくはありませんが、小さいというわけではありません。
反対側は控えめに製品名が書かれています。
これくらいなら恥ずかしくないですが、このレベルなら書かなくてもよかったのではないかと思ってしまいます。
まぁメラミンスポンジでこすってやれば取れて…おっと、誰か来たようだ。
底面にはロゴと何やら捨てる際の注意書きがあります。
底なのでまぁOKということにしておきましょう。
手前側のカバーを開くための凹みが確認できます。
バッテリーの取り付け/取り外し
爪をひっかけて押し開けると、バッテリーの格納部分があります。
結構しっかりとした強度の磁石なので、使用していて開いてしまうということはなさそうです。
これで電池の向きを間違えたら、電池を入れた本人の責任でしょう。
しっかり表示をよく見て、間違わないように入れましょう。
デュアルバッテリーなので、同時期に購入した同スペックで、同じ使用頻度の(ペアリングした)バッテリーを使用することもお忘れなく。
基本操作&特徴
電源On/Off | 5回クリック |
モード切替 | 3回クリック+UP/DOWN |
上下反転 | OFF時にUP+DOWN長押し |
起動させると左利き向き(?)の表示になっています。
私は右利きなので、電源OFF時にUP/DOWNボタンを同時長押しして表示を反転させます。
これで右利きでも使いやすくなりました。
…って思うでしょ?
そうは問屋が卸しません。
【VW MODE】
なぜ使いやすくなったわけではないかというと、上下を反転させたにも関わらず、UP/DOWNボタンは元のまま。
つまり、右利き向きで下に来るボタンがUPボタン、上に来るのがDOWNボタンというトラップが仕掛けられています。
この点はファームウェアアップデートに期待しつつ、元の左利き向きで使用していきたいと思います。
特に何ということはありません。
W数の送りも早く、反応が悪いわけでもなく、普通のVWモードです。
【TEMP MODE】
3クリックでTCモードに変更できます。
全ての種類のワイヤーに対応していますし、TCRにも対応しています。
【詳細設定メニュー】パフボタン+UP長押し
その他詳細メニューを設定するには、パフボタンとUPボタンを長押しします。
そうすると色々なロゴが出てくるのですが、それぞれのロゴが分かりにくいという問題が発生します。
困ったときの説明書。
いや、ステルスモードのアイコンはそれじゃないだろう。
そして、プリヒートも温泉マークにしか見えません。
このあたりは頻繁にイジったりする部分ではないかもしれませんが、もう少し分かりやすい工夫が必要だったかも。
コンタクト部分
22mm:Dead Rabbit SQ
パッと見で赤いドリチがついていたので乗せてみました。
黒の塗装がMODの黒いプラスチック部分とマッチしています。
せり出しはもちろんありません。
こういう風に見ると、Sinuous V200は最近のMODとしては比較的薄い部類に入るのかもしれません。
24mm:Dead Rabbit
出来るだけ本体に近いカラーリングにしようと、手持ちのアトマを探してみたところ、赤いものがデトラビのみでした。
SQの方も使用しましたので、同系統のアトマということで。
若干の余裕が見て取れます。
公式では26mmまで乗るということでしたが、この隙間は1mmではないような気がするのですが…。
26mm:Amor NSE
ね?せり出してるでしょ?
誰だ、26mmが乗るといったのは。
25mmまでしかせり出しなしで乗せることは出来ません。
ですが、25mm径が乗れば十分かとは思います。
【欠点】これだけは言わせて!
作りはとってもチープ
必要な機能は一通り揃ってはいるのですが、イマイチ詰め切れていない印象。
特に画面表示の反転なんかは、反転させただけになってしまっています。
本体の軽さも相まって、どうしても安っぽいという表現をせずにはいられません。
Kitのくせにせり出しあり
このMODの設計者のセンスを疑いたくなる組み合わせ。
しかも、よく見ればこのAmor NSEの1mmは頑張れば削れそうな1mmです。
大人しく25mmにしておくか、もしくはそれより小さくしても問題なかったかと思います。
実際に使ってみて
Amor NSEは別に大したことない
付属のクリアロのことを悪く言うわけではありませんが、別にこのクリアロが特別いいわけではないのも事実。
味も特別美味しいわけでもありませんし、味がないわけでもありません。
もしかしたら、コイルの種類によっては猛烈に美味しいミストを味わえるのかもしれません。
ですが、今のところこのAmor NSE TANKの良さがイマイチ伝えきれないというか、私自身がそこまでこのクリアロの良さを体感できていません。
「あってもいいけど、無いなら無いで全然OK」というのが正直な感想です。
V200はコスパ最強の軽量デュアルMOD
なんやかんや言うておりますけども、V200の本体の軽さと安さには脱帽です。
最下部にいくつか販売先を載せていますが、出たての新製品なのにかなりお安く仕上がってます。
この作りで$50、$60されたらオススメしませんが、Kitで買っても$50以下、本体だけなら$40付近かそれ以下で買えるのではないでしょうか。
価格と性能と見た目の総合バランスでは、結構優秀なMODではないかと思います。
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