100カラットくらいありそうなメッシュコイルクリアロ
「ダイヤモンドは永遠の輝き」
このCMを見たり聞いたりしたことのある人は、もう今や立派なおじさんとおばさんになっていることでしょう。
CMは見たことがなくても、結婚指輪に使う宝石と言えばダイヤモンドです。
ダイヤモンドの大きさを表す単位としてカラットがありますが、そのカラットで表すなら100カラットぐらいありそうなサイズ感。
なのに、名前のTrough(トロフ)というのは、日本語で桶という意味…。
もうちょっと名前を考えてあげたほうがよかったのでは…?とTrough Tankが可哀そうになってしまいました。
それ以外は、正直に申し上げてどのクリアロも似たりよったりな部分は否めません。
鳴かず飛ばずのWismecのクリアロてすが、Trough Tankの性能はどうなのでしょうか。
Trough Tank付属品
- Trough Tank本体(0.35Ωコイル:シングルメッシュ付き)
- 交換用コイル(0.2Ω:デュアルメッシュ)
- 交換用グラス
- 交換用部品
- 取扱説明書など
メッシュコイルなのに0.35Ωと低すぎない抵抗値が嬉しいですね。
0.1Ω付近のメッシュコイルがあったりしますが、あの抵抗値はやり過ぎです。
0.3Ω以上であれば、18650のSony VTC 5のシングルで運用したとしても許容範囲。
電池待ちは期待できませんが、運用幅は広く取ることができると言えるでしょう。
こんなフレーバーとクラウドの違いが書かれている紙も入っていますが、話半分に聞いておきます。
というのも、もしこの情報が正しいのであれば、WL02だけを使っておけばいいのです。
申し訳程度の差ですから、基本的にはどのコイルも一緒です。
Trough Tankエアフロー
なんの変哲もないボトムエアフロー。
向こう側とこちら側の2ヶ所から空気を取り込みます。
エアフローを全閉にすると全く吸えないぐらいに絞ることができますので、エアの調整幅はかなり広いと思います。
Trough Tankタンク構造
ベースにコイルを組み込んでいきます。
そして噂のキラキラボトルを装着します。
キラキラがどうしても気になるという方は、クリアガラスタンクもありますのでご安心を。
ただこちらのキラキラタンク、柑橘系の攻撃(リモネン)でクラックが生まれてしまいそうな感じがします。
不安な方はガラスチューブで使うようにしましょう。
そしてトップキャップを被せるのですが、タンクとトップキャップはスレッド固定ではありません。
Oリングとのクリアランスだけで止まってますので、リキッドが残った状態でコイルの交換はしない方がいいと思います。
リキッドチャージ方法
トップキャップの上に、不思議なマークがあります。
トップの部分を押してスライドさせると、リキチャホールが出てきます。
リキッドチャージホールにはシリコンカバーがついており、ちょっと傾けたぐらいでは漏れないようになっています。
かといって、リキチャがしにくいということはありませんので、これは漏れ防止という点において安心できます。
どうでもいいかもしれませんが、このドリチのきれいなこと。
今回いただいたTrough Tankはレインボーカラーですが、そのレインボーにマッチする美しいドリチ。
レインボーカラーに合うドリチを探すのはなかなか大変ですが、このドリチは本体にマッチしていていい感じです。
Trough Tankコイル
デフォルトで装着されているのはシングルメッシュコイルでした。
このハニカムメッシュのおかげで安全な抵抗値とメッシュライクな立ち上がりとフレーバーを生み出してくれます。
4.2V×4.2V÷0.35Ω=50.4Wなので、電池の電圧的にもこれが上限値であることも納得できます。
4.2V÷0.35=12Aとなり、使用できるMODやバッテリーの幅が広がります。
付属の0.2Ωのメッシュコイルは、なんとデュアルメッシュコイル。
特徴的なのがこのコットンの流し方。
本来なら内側のコットンはリキッドに触れることができないのですが、横にコットンを流すことによって内側のコットンにもリキッドが行き渡りきわたりやすくなっています。
ドライヒット防止に加え、まんべんなくリキッドを熱することができるようになりますので、味の方でも効果を発揮してくれそうです。
0.2Ωということで、リキッド供給口は0.35Ωのものより広めに設計されています。
推奨ワッテージは30-70Wということで、上限値の70W近くで吸おうかなというときには20A以上の電流が流れていることになります。
そうなると、シングル18650でも耐えられるものとそうでないものが出てきますので、しっかりと電池のスペックを注意するようにしましょう。
今回は0.35Ωのコイルで試してみますので、コットンにリキッドをしみこませていきます。
実はこのコットンも特徴があるのです。
Wood Pulp&Organic Cotton
パッケージにも書いてありますが、コットンの30%はウッドパルプが使用されているのだそう。
ウッドパルプってなんやねん、と思われる方もいるでしょう。(私もです。)
つまり、木材を繊維状にしたものをコットンに織り交ぜているということです。
なるほど、それがVAPEにどういう効果をもたらすのかと言うと…
The WT mesh coil adopts the brand-new cotton, with the formula consisting of 30% wood pulp and 70% organic cotton , and combined with the wood pulp composite technology and microporous technology, to make better e-liquid permeability and more uniform flavor.
WTメッシュコイルは真新しい綿を採用し、その配合は30%の木材パルプと70%のオーガニックコットン、そして木材パルプ複合技術と微孔性技術との組み合わせにより、より良いリキッド浸透性とより均一なフレーバーを生み出します。(Wismec公式HPより翻訳)
だそうです。
実際に使ってみて
使ってみて思うのは、普通のメッシュコイルアトマイザーだなぁというのが正直な感想です。
ただ、0.35Ωなのに普通のメッシュコイルのように運用できています。
上でも述べたように、シングル18650での運用でも問題のない抵抗値で使えるというのは、まだまだ18650が一般的な日本のVAPEシーンにピッタリです。
容量が6.5mlとかなり大容量ですので、頻繁なリキチャも必要ないのもポイントです。
ただ、ものすごく大きい本体とダイアモンドカットのタンクがMODを選びそうです。
外観にちょっとだけ難がありますが、他のメッシュタンクよりは安全に運用できるクリアロマイザーでした。