VW機能の付いたPODタイプVAPE
もう近頃は発売される新商品の半分以上がPOD型VAPEなんじゃないかと思ってしまうほど、人気のPOD型VAPEに新たな1台が登場です。
それが今回紹介するPal 2 Proですが、今までのPODよりもVAPEに近い楽しみ方ができるPODです。
電池の持っている電圧をそのまま使うのではなく、変圧をして出力を変化させて使うことのできるPODとなっています。
もうこうなったら、何にも考えずに吸うだけで良かったPODのお手軽さはどこへやらなのですが、出力調整ができることにより楽しみ方の幅が広がるという考え方もあります。
果たしてこれはPODなのか、それとも出力調整のできるAIO(All In One)なのか。
どちらにせよ、中身を細かく見ていきたいと思います。
Pal 2 Pro付属品
- Pal 2 Pro本体
- 交換用コイル(メッシュ0.6Ω)
- 交換用ゴムパーツ
- 充電用USBケーブル
- マニュアル
- ワランティーカード
- サーティフィケーションカード
付属品の種類から見ても、PODというよりもAIOに近いものとなっています。
面白いのがメッシュコイルの0.6Ωコイル。
率直な感想としては「あ、メッシュでもそんなに高い抵抗値出すことができるんだ」ということ。
バカみたいに低抵抗のメッシュばかりを見ていますが、これくらいの抵抗値でもメッシュでビルドできるようになればいいなと思うばかりです。
Pal 2 Pro本体詳細
コイルパーツ
Arteryの専用コイルはもちろん、Aspireのスプライトコイルも転用できるそうです。
スプライトコイルは抵抗値が1.2Ωと1.8Ωとなっており、より高抵抗でリキッドを楽しみたい方は純正のものよりもスプライトコイルを利用したほうが幸せになれるかもしれません。
単線1.0Ω
単線で巻かれたコイルが確認できます。
内径も絞られており、結構重めのドローで楽しむことができそうです。
メッシュ0.6Ω
メッシュコイルでミストを多めに出しながらVAPEを楽しみたい方向けのコイル。
個人的にはPODならMTLでじんわりVAPEを楽しむほうが使い方としてあっていると思います。
ミストを出してVAPEらしくVAPEを楽しみたいのであれば、PODではなくクリアロとMODで楽しんだ方が利用方法として向いていると思います。
POD部分
こちらがPal 2 ProのPOD部分です。
というか、多少VAPEを知っている方に説明するなら、POD型のクリアロといった方が正しく伝わるような気がします。
エアフローの調整はコイルの下にある金属パーツを回して調整します。
全閉にするとほとんど吸えないレベルにまで調整できます。
タバコに近い感覚でドローを楽しむなら、右の写真ぐらいまで絞ってやると重めのMTLにちょうどいい楽しみ方ができます。
コイルの交換をするには、コイルの下の金具を回して分解します。
コイルの交換の際は、ここからコイルの脱着をするのですが、POD内にリキッドが残っている場合は漏れてこないように注意が必要です。
なんとこのPOD、トリップチップが510ドリップチップなのです。
ということは、自分の好きなドリチに交換して使用することができます。
こういうMTLで楽しむVAPEの味わいに大きな違いを生むのがドリップチップの形状なので、味わいに変化を持たせるという意味でも、この特徴は見逃すことはできません。
本体部分
表面はアルミ合金となっており、非常に軽い金属で作られています。
机に置いた入りするときに聞こえる甲高い金属音が大人の持ち物なんだなと感じさせてくれます。
プラスチックのPODも軽くていいのですが、机に置いたときなんかにカラカラという音が安っぽさを醸し出してしまいます。
側面にあるのはファイアボタンだけで、電源のOn/Offも5回クリックと簡単仕様になっています。
反対側はPODのリキッド容量が確認できるようになっている小窓付き。
こちらは取り外せるように爪をひっかける部分があります。
簡単に取り外せますので、小窓からセコセコ見るぐらいなら、カパッと開けて中身を確認したほうが分かりやすいと思います。
側面上部にはエアの取り込みのための穴が開いています。
下部には充電用のポートとLEDライト。
電源On/Off時に光ったり、パフ中に光ったりしますが、非常に小さいので目立たなくてGood。
後述しますがステルスモードも搭載しているのですが、ステルスモードにしてもこのLEDを消すことはできませんでした。
電池の容量は安心の1,000mAh。
PODタイプの電池容量と言えば、大体3桁の前半(500mAh以下)ぐらいが主流かなという印象。
そうでないと、PODの魅力の一つであるコンパクトさが失われてしまうからだと思います。
その点、Pal 2 Proはそこまでコンパクトさに重点を置いていないながらも、携帯性は十分高いサイズ感を実現しています。
リキチャ方法
PODへのリキッドチャージは大体どのPODでも一緒で、ゴムパッキンを開いてリキッドチャージ。
鍵穴のような穴が開いているので、リキッドによって押し出された空気の出口も確保されています。
スポイトだともしかしたらチャージしにくいかもしれませんが、主流となっているニードルボトルなら簡単にリキッドを入れられると思います。
ワッテージ調整機能について
このPODの最大の特徴であるワッテージ調節機能について簡単に触れたいと思います。
基本的にはコイルに書いている推奨出力の範疇で楽しんでもらうのが正しいのですが、思っていたのと違うコイルを使ってコットンを焦げさせてしまわないような仕組みが整っています。
1.0Ωコイルを感知しているときは、出力設定幅は5~13.5W。
0.6Ωコイルを感知しているときは、上限が22.5Wまで上昇します。
ワッテージが低くても十分なミストが出ないだけで済みますが、必要以上の出力でファイアしてしまった場合にはコイルが焦げてどうしようもなくなってしまいます。
そういった惨事をみ全に防いでくれるこの機能は、特に初心者VAPERにとってうれしい機能となっています。
ステルスモード
ディスプレイはそもそもカバーで隠れる部分なのですから、光ってなくてもいいんじゃね?と思われる方のために、ステルスモードも搭載しています。
方法は簡単で、UP/DOWNボタンを同時押しでステルスモードへの設定は完了。
ファイアしている間にスクリーンが点灯しないので、電池の節約になるといえば節約になります。
とはいえ、かなり小さなスクリーンですし、電池の消費に大きく差が出るというわけでもなさそうです。
ちなみに、先ほども申し上げたように、ステルスモードに設定したとしてもサイドにあるLEDは消すことはできません。
まとめ
出力は変更できるし、ドリップチップは交換できるし、完全にAIOレベルの性能、いや、それ以上の性能を持っていると言っていいでしょう。
ただし、AIOだと思ってミストをバカスカ出すセッティングだと、いくらバッテリー容量が多いとは言えすぐに容量を使い切ってしまうでしょう。
ここはおとなしく1.0Ω以上のコイルでPODライクな使い方で長寿命バッテリーライフを満喫しましょう。
肝心の味ですが、PODにしては上出来なほど出ています。
少し物足りないなと思ったら、出力を変更するなり、ドリップチップを交換するなりして味の出方・感じ方を変更することができます。
VAPERにオススメするPODと言えば、このPal 2 Proでしょう。