思わず手に取ってしまいそうになる形状
VAPEを始めるにあたって色々と気になる点があるかと思いますが、そのうちの一つとして挙げられるのがデザインの問題です。
最初から大きくてメカメカしたMODを持ち運ぶことには抵抗があるひとにとって、2019年が終わりを迎えようとしている今、最もオススメできるテクニカルMODかもしれません。
小さくて可愛いだけならiStick Picoでもいいのかもしれませんが、極論を言ってしまえば、T80はどんなに大きなアトマイザーでも乗せることができるという利点もあります。
最初は聞きなれない18650バッテリーだなんだということも心配しなくていいバッテリー内蔵型のMODというのも、初めての方も取っつきやすいと感じることでしょう。
初心者だけでなく、いくらかVAPEを楽しんでいる人にとっても小さくてコンパクトなMODは持ち出し用のサブ機として運用可能。
そんな死角のないiStick T80をレビューしていきたいと思います。
iStick T80 Kit付属品
- iStick T80本体
- マニュアル
- 充電用USBケーブル
- Pesso Tank本体
- マニュアル
- ワランティーカード
- 予備ガラスタンク
- 交換用コイル
- 交換用ゴムパーツ
とりあえず入っていたものを並べてみましたが、細かい説明はそれぞれの項目にて行っていきたいと思います。
Pesso Tank
付属するのは、Pesso Tankという新しいクリアロマイザー。
少しググってみると、通常バージョンとチャイルドプルーフバージョンがあるようで、今回のものはチャイルドプルーフバージョンとなっています。
どの辺りがチャイルドプルーフなのかも含めて、レビューしていきたいと思います。
エアフロー
エアフローはどんな吸い方にも対応できるような仕組みになっています。
通常のRDAやRTAなどと比べて、クリアロマイザーはコイルの内径や抵抗値を変えることによって性能を変化させることができますので、この違いはまぁ嬉しい機能と言えば嬉しい機能かと思います。
とはいえ、一つのクリアロマイザーを色々な用途で使用するかどうかというのはまた別の話。
「そういった使い方もできる」ということにとどめておく方がいいかもしれません。
全閉だとスカスカのMTLという感じですが、前述の通りコイルの内径によってもドローが変わってきます。
タンク構造
Pesso Tankを分解するのは非常に大変でした…。
分解が大変ということはメンテナンスも大変ということに繋がりますので、個人的にはあまり好みの構造ではありません。
人によっては細かなところまでクリーニングできるのでうれしいという人もいるかと思います。
これがPessoのチャイルドプルーフです。
リキッドチャージをする際には、横にあるボタンを押しながらトップをスライドさせてリキッドチャージホールを露出させます。
中々にボタンも重くてチャイルドプルーフとしての機能はあると思うのですが、いくらチャイルドプルーフがあるとはいえ、子どもの手の届くところへ置いておくのはNGです。
リキッドチャージは逆止弁のようなものに突き刺して行います。
しっかりと中のリキッドをホールドしてくれますので、うっかり倒してしまっても漏れてこないという利点があります。
2枚の写真を見て違いが判りますでしょうか?
これはジュースフローコントロールの図です。
エアフローコントロールの付いている一番下のパーツを押し込んでいくと、中のコイルが押し上げられてジュースフローコントロールが開く設計になっています。
つまり、コイルを取り外す際にはジュースフローコントロールが閉じた状態になていますので、タンク内にリキッドが残っている状態でもコイルの交換が可能です。
コイル
こちらがデフォルトで装着されているコイルです。
メッシュコイルで0.6Ωと非常に大人しめのメッシュコイル。
MODに装着してみると0.68Ωとやや誤差がありましたが、iStick T80で使用することを考えると適正な抵抗値だと思います。
こちらが付属の0.3Ωの予備コイル。
メッシュではなく普通のコイルが巻かれているものとなっています。
0.3Ωと低抵抗の部類に入りますが、T80で使用してもまぁ問題ないかなという抵抗値です。
さすがT80に付属するコイルなだけあって、T80で十分使用できる抵抗値に揃えてきてくれています。
iStick T80
スペック
W数(min-MAX) | 1-80W |
内蔵バッテリー容量 | 3,000mAh |
USB充電 | 可 |
温度管理 | SS, Ni, Ti 対応 |
ファームウェアアップデート | Eleaf公式 |
丸みを帯びた非常に可愛らしい形状のT80。
女性が持っていても不思議でない形状と大きさですし、男性が持っていてもフェミニンな感じは一切ありません。
MOD底部にはきちんとベントホールが開いていますので、万が一電池からガスが噴き出た場合の設計も〇。
510コンタクト部分はフラットに仕上がっています。
仕様で切るアトマイザーの直径に制限がないというのは、今後色々なアトマイザーを利用しやすくなっています。
色々なアトマイザーを乗せてみましたが、直径26mmのアトマイザーまでならはみ出さずに乗せられます。
充電用ポートはType C
充電用ポートは新しい形状のType Cとなっています。
最近のAndroidスマホにも増えてきましたし、充電用ケーブルも100円ショップでも手に入るようになってきました。
Type Cのメリットとしては、上下の概念がないということと、充電のスピードが速いということ。
Eleafの発表だと、90分で満充電可能という驚異のスピード。
基本操作&特徴
電源On/Off | 5回クリック |
モード切替 | 3回クリック |
詳細モード | パフボタン+Upボタン同時長押し |
電源を入れると、小さい本体ながらそれなりに大きなスクリーンで視認性に問題はありません。
出力が大きく右に表示されており、抵抗値や電池が放出しているアンペア数、そして電圧の情報が載っています。
詳細メニューの設定でアンペア数の部分をパフ時間に変更したりなんかもできますが、その中ではアンペア数が一番必要な情報だと思います。
パフボタンを3回押すと、温度調整機能やバイパスモードへ変更が可能です。
詳細メニューに入りたい場合は、パフボタンとUPボタンを同時長押し。
ステルスモードに設定したり、電池の状態を確認してみたりということができますが、あまり必要な機能はないような気がしました。
【VW MODE】
20Wを境にして、20W以上は1W刻み、20W未満は0.1W刻みで出力の調整が可能です。
【欠点】これだけは言わせて!
クリアロにオイル残りがチラホラ…
写真では少し確認しにくいかもしれませんが、オイル汚れがチラホラと確認できました。
アトマイザーはまず洗浄してから使用するのはセオリーなのですが、久しぶりに目視できるだけのオイル汚れがありましたので、ぜひしっかりと掃除してから使用するようにしましょう。
クリアロはまさにグラスクラッシャー
漏れないようにしっかりとゴツイOリングをかましてくれているのですが、ガラスタンクがこのOリングを2回通り抜けなければなりません。
特に洗浄後は丁寧にやさしく回しながらこの部分を通過させないと、「パキン」という音と共にガラスにクラックが入ってしまいます。
Pessoに限ったことではないのですが、Pessoは他のものより神経を研ぎ澄ませながら脱着してあげるようにしましょう。
(私もすでに1つ割ってしまったのは内緒…)
実際に使ってみて
Pesso Tank
メンテナンスやオイル残りに多少の難はありますが、味の出方は非常に優秀なクリアロマイザーです。
デフォルトのメッシュコイル(0.6Ω)を使用していますが、メッシュ特有の爆速の立ち上がりと柔らかい細かなミストが楽しめます。
iStick T80に付属しているクリアロマイザーとしては少し大きい印象がありますが、他のMODに乗せて使用するのであれば、全然アリ寄りのアリ。
大きさにだけ目をつむれば、T80でも十分に運用していけるクリアロマイザーです。
iStick T80
使っているうちにどんどん愛着が湧いてくるフォルム。
他のMODと大きく性能に違いはないという人もいますが、最近のテクニカルMODの性能は臨界点に達していますから、性能面に大きな差はありません。
性能は他と同等、大きさは小さく持ちやすく、さらにUSB Type Cの急速充電に対応、アトマイザーのサイズは選ばない。
個人的な話ですが、私はAndroidスマホを使用しており、充電ポートはType C。
今まではVAPE用にType Bのケーブルを持っていましたが、iStick T80を運用するなら不要になります。(逆にiPhoneユーザーやType Bポートのスマホを持っている人は荷物が増えてしまうのですが…)
今のところ、お出かけ時に最もよく持ち出すMODはiStick Nowosでした。
これからはT80の出番が増えてきそうな予感!
もしご自身のスマホがType Cをマウントしているなら、ぜひiStick T80をオススメします。