防水・防塵・衝撃耐性メカMOD…なわけないか
Thunder Head Creation(サンダーヘッドクリエイション)というメーカーから、Water-proof, Dust-proof, Shock-prood”という触れ込みで発売されたこのメカチューブ。
もし仮にこの謳い文句が本当なら、VAPE業界に新たなイノベーションの風が吹き込むところだったのですが、冷静に考えたらそんなことはありませんよね。
後述しますが、このメカニカルMODはしっかりとベントホールが開いています。←
もうすでにこの時点でWater-proof(防水)と Dust-proof(防塵)が矛盾しているのがお判りいただけますでしょうか。
わざわざ実験はしませんが、衝撃耐性の部分も非常に怪しいですね。
ということで、今までと同じメカチューブという観点からこのメカMODをレビューしていきたいと思います。
その名をTauren Max Mechと言い、見た目に非常にセクシーなクビレの入ったメカMOD。
メカニカルMODは基本見た目が10割ですので、機能面で気になる点がなければ選択肢のひとつとして全然ありだと思います。
価格もHealth Cabinで$52(記事公開時)となっており、この価格でこの性能は間違いなくコスパ〇。
色々と徘徊してみましたが、私の知っている中で最安はHealth Cabinさんですので、お願いしてレビューさせてもらいました。
それでは、セクシークビレボデーのTauren Max Mechのレビューに取り掛かっていきたいと思います。
Tauren MAX Mechスペック&付属品
使用バッテリー/本数 | 18650・20700・21700/1本 |
直径 | 26mm |
- スイッチ分解用金具
- 18650用アダプター
- Tauren Max Mech本体
- 18650アダプター
- スイッチ分解用金具
- マニュアル
MODだけが入っていると思っておけばいいと思います。
というか、それ以外のものは基本的には不要かなと思います。
メカニカルMODにおいて消耗品というのはほとんどありませんので、これはこれで正しいと思います。
黒いアルミケース(?)はスレッド式になっていますので。何かに再利用しようと思えばできなくはないカッコいい品物です。(実はあまり使い道がないというのがホンネ)
Tauren MAX Mechベントホール
チューブの内側はバッテリーの保護膜などはありませんので、使用するバッテリー被膜の状態はしっかりと確認するようにしましょう。
ベントホールは上部にはなくスイッチ側の4点が確保されています。
ベントホール側に電池のプラス極を持ってくるか、アトマイザーのポジティブピンとプラス極を合わせたいか悩ましいところ。
スイッチの電池との接点も、スイッチ側がニップルトップのようになっていますので、接点が広すぎる心配はありません。
このスイッチの状態であれば、どちらをプラス側に持ってきても大丈夫そう。
特に理由はありませんが、なんとなくアトマイザー側にプラスを持ってきておいた方がいつもの通りという感じがして〇。
Tauren MAX Mechサイズ比較
簡単にサイズを比較しておきましょう。
左から、21700バッテリー、Tauren Max Mech、VGOD Pro Mech 2、18650バッテリーです。
メカニカルMOD同士を比較してみましたが、やはり21700を入れられるという性能上、長くなってしまうのは仕方のないことかなと思います。
逆にこう見ると、18650メカニカルチューブがいかにコンパクトかというのも分かりますね。
同じ18650メカチューブでも、最近レビューした爆安メカMOD、Rose FinchはTauren Max Mechよりも長くて大きいです。
まぁこの辺りは好みの問題もあるかと思いますが、なんとなくサイズ感が分かってもらえればいいかなと思います。
アトマイザーフィッティング
24mm
Tauren Max Mechそのものは26mmのチューブですが、アトマイザーをマウントする部分はテーパーがかかっており、24mmアトマがきれいに収まるようになっています。
これはいいのか悪いのか好みが分かれそうな部分ではあります。
せっかく21700バッテリーが使用できるメカチューブなのですから、大きなアトマもせり出しなく乗せたい人もいれば、24mmがきれいに収まるということで喜ぶ人もいそう。
この辺りは好みの問題ですが、最近のアトマイザーはほぼ24mmなので、個人的にはあまり気にしていません。
25mm
この通り、25mmだと僅かにせり出してしまいます。
これが気に入らないという声もありそうですし、0.5mmの差はあまり気にしないという人もいます。
違和感はありませんが、この段差が気になる人は24mmをメインで運用するほうがよさそうです。
Tauren MAX Mechスイッチ
きんちゃく袋についてきた金属片を利用してスイッチを分解していきます。
特にこの金属パーツである必要はなく、セラピンなどでも代用できます。
スイッチはスプリング式になっているようです。
特徴的なボールベアリングに、受け側の4つのパーツが目立ちます。
金属のボールについているこのグリスを残しておきたいですし、これ以上分解する意味もあまりないかと思い、スイッチの分解はここまで。
もっと詳しくボタンの構造を知りたいなという人は、スペイン語のEl Mono Vapeadorという方の動画をご覧ください。
スペイン語は全く分かりませんが、とりあえずスイッチがどんな風になっているのかは理解できました。
このMODのオススメポイント
ほとんどのサイズのバッテリーに対応
現在、VAPE用バッテリーとして流通しているバッテリーは18650、20700、21700の3種類です。
3種類とは言っても、メインとして使われているのはその中の18650と21700ですが、その両方が使用できるメカチューブです。
最近は日本でも21700が手に入りやすくなってきましたし、電池持ちや許容A(アンペア)の観点からも21700バッテリーがオススメです。
どちらを使うにしても、このMODひとつで対応できるというのは運用面で非常にありがたい機能です。
たくさんあるカラーバリエーション
私の手元にはレビュー品ということで、おそらく一番人気のなさそうなグリーンが届きました。笑
色としてはグリーンというか抹茶色なので、非常にマッチングに気を使う色味ではあります。
が、レビューとして最も大事なのはその性能や機能についてだと思っていますので、MODの性能や機構がそれなりに伝われば大丈夫だと信じたい。
あとはカラーなのですが、ブラス・レッド・グリーン・ゴールド・ガンメタ・ブラック・ホワイトと、かなり幅広いカラー展開。
これだけの選択肢があれば、手元にあるアトマイザーに合わせた選択ができると思います。
残念ながらそれぞれのカラーを写真に収めることができませんので、こちらのページで色味を確認してみてください。
デザイン性と機能性を兼ね備えたクビレ
メカニカルチューブの持ちやすさの工夫は色々ありますが、クビレ加工は非常にオシャレで機能面でも優れています。
KennedyのVindicatorのようにチューブ下部全体が広がっているのも持ちやすくていいですが、Max Mechのようにロゴが入っているような場合なんかはこのクビレが活きています。
クビレに沿って持つことで、持ち方はほぼ指定されたような形になりますが、手への収まりもよく、ロゴも綺麗に見せることができます。
私みたいなどうってことのないVAPERではなく、トリッカーさんなんかがカッコよくトリックを決めているときなんかにロゴがインスタ映えするような形になっているのでしょう。
安心に一役買ってる物理ロック
ロックしている状態と、ロックを開放している状態(スイッチのロゴの向き)を見比べてみてください。
写真ではこれが限界なのですが、電池を入れてスイッチを締めこんでいくと「カチッ」と言いながら物理ロックが作動します。
少しだけ緩める方向(反時計回り)にスイッチを回転させると、物理ロックが解除となりファイアすることができるようになります。
メカニカルMODの基本としては、電池を抜いて持ち歩きです。
ですが、例えばデスクワークをしながらVAPEしたり、VAPEショップで話をしながらダラダラしているときに、机の上に置いておいておくことがあると思います。
そんな時にロックがないものだと、どこか安心して置いておけない気持ちになりませんか?(私はなります)
ロックがあるからと言って100%安心するわけではありませんが、『まぁ一応ロックしとこっと』のセーフティーがあるだけで、くつろぎ方が全然変わってきます。
そういった意味で、この物理ロックは非常にありがたい存在かなぁと思っています。