コイルは順巻き?それとも逆巻き?
RDAやRTAを始めたとき、順巻きのコイル(右側)がいいのか逆巻きのコイル(左側)がいいのかよく分からずに巻いていました。
「順巻きか逆巻きかは、ある程度ビルドしてると分かってくるから」という言葉を信じて、グルグルとコイルを巻いてきました。
すると、確かに何となく「このアトマイザーには順巻きコイル」「これには逆巻きかなぁ」というのが分かってきました。
せっかくブログを運営しているのだから自分なりの意見を残して、誰かの役に立てればなぁと思ったりしたわけでございます。
そんな訳で、コイルの順巻き/逆巻きの判断基準を一緒に考えていきたいと思います。
順巻きでも逆巻きでもどっちでもいいデッキ
VAPEの業界は流行り廃りが激しいと言うか、発展のスピードが尋常ではありません。
去年は常識だったものが今は時代遅れだったり、今では当たり前なことが半年前に生まれた技術だったりする訳です。
そんな中、生き残っているデザインというのは機能的にも構造的にも無駄がなく効率的なものということができます。
ベロシティデッキ
ベロシティタイプのデッキと呼ばれるデッキは、基本的にはポールが2つあって、その2つのポールを橋渡しするような形でビルドするものを言います。
この場合、順巻きだろうが逆巻きだろうが、同じ巻き方で巻いたコイルであれば干渉し合うこともありません。
また、上記(Maze V3)のような2ポールシングルコイルアトマイザーの場合も、どちら向きで巻いても大差ないのは自明です。
ポストレスデッキ
こちらのデッキはRyujin RDAのものです。
Recurve RDAもですが、順巻きにも逆巻きにも対応しているデッキが増えてきています。
こちらはかの有名なDROP RDA(左がDROP SOLO、右が初代DROP)です。
こういった類のものも、基本的にどちら巻コイルでもビルドに関して違いはありません。
どちらかと言えば順巻きコイルなデッキ
みんな大好き、WASP NANO RDAも順巻きコイルがフィットするデッキになっています。
こちらは後述しますが、あえての逆巻コイルというビルドの方法もアリと言えばアリです。
ただ、わざわざ逆巻コイルを利用するまでもなく順巻コイルがピッタリなので順巻コイルデッキとしてご紹介します。
チューチューMTL VAPEに革命をもたらしたSiren V2 GTA(RTA)です。
こちらのデッキは順巻コイルがピッタリだということが分かりやすいデッキとなっています。
Castle RDAも順巻のコイルを使用する機会が多いです。
こちらのデッキに関しては、逆巻コイルを利用してもいいかもしれませんが、個人的には順巻コイルを逆さまにして使用することが多いです。
どちらかと言えば逆巻きコイルなデッキ
逆巻きコイルで有名なアトマイザーと言えば、Serpent Mini RTA。
最初のRTAとして購入し、何も考えずに順巻コイルを設置使用したときに「あれ?」となってしまった方は少なくないでしょう。
こちらはFurnace RDAのデッキ。
Furnace RDAのようなデッキが順巻でビルドするか逆巻でビルドするか迷うデッキとなっています。
形だけ見たら順巻でビルドできそうなのですが、実際に固定したときに「あれ、逆巻の方がよかったっけ?」となるデッキです。
ヒントになるのは、イモネジとエアホールの位置関係
さて、色々とデッキを見てきましたが、私が何を基準に順巻コイルか逆巻コイルかを判断しているかというと、コイルを固定するイモネジとエアホールの位置を基準に決めています。
Wasp Nano RDAの場合、順巻コイルを置いてみるとコイルがエアホールよりやや下に来ます。
私の場合、エアがコイルの下を通ってくるように上に持ち上げます。
そうするとコイルレッグが上を通ってイモネジの位置へ降りていきます。
つまり、コットンをスムーズに下へ落とすことが可能となります。
仮にWasp NANO RDAを逆巻コイルでビルドしてみました。
問題なく固定まで出来ますし、コイル位置の調整も可能です。
横から見ると、コイルの位置としては順巻コイルと大差ないように見えます。
上から見てみると、ジグで指示しているようにどうしてもコイルレッグが広がってしまい、コットンがスムーズに下に落とせません。
コイル周りに無駄な空間があるとしっかりとコイルにエアを当てることができず、コイルにあたらない空気、つまりミストを伴わない空気を吸い込む割合が増えてしまいます。
その結果として、味わいの薄いミストが口へ運ばれるという寸法です。
このあたりの考え方は下記の記事にてまとめてありますので、気になる方はご一読ください。
いつもとは違うビルドをすると、新しい発見があるかも
いつも同じ方法でビルドしているアトマイザーがある場合、実験的に違ったビルドをしてみると、もしかしたら新しい発見があるかもしれません。
それがうまくいく場合もあると思いますし、逆にうまくいかない場合もあると思います。
かの発明王エジソンもこう言っています。
I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.
(私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。)
いつもと違うビルドをしてみて、なにか新しい発見がありますように。